日記
日記や短文です。
日付は、下がいちばん新しいもの。
[2013年1月下旬]
1月18日(金)
センター試験が終わって、ちょっとお休みになった
くにぞうが、缶詰めレシピのどれかから
ヒントを得てつくってくれた
コンビーフとレーズンのサンド。
たしかコンビーフ、レーズン、みじん切りのタマネギを
マヨネーズで和えたもの。
ひとつは、トーストした薄いパンに。
もうひとつは、焼き海苔が挟んであった。(アレンジしたそう)
どちらもおいしかった!
いつも使わない食材だと、気分が変わるね。
午後。
今回の本「大人になっても…」をデザインしてくださる
わたなべひろこさん(もと、中島寛子さん。結婚後の姓にされた)
と編集の鈴木さんと打ち合わせ。
わたなべさんは、ずっと以前に
私の本(「妙に役立つ日々の知恵」)を見てくださってて、
何回か仕事をしたこともある川原に、
すごくいいです、とほめてくださってたようで、
それを伝え聞いていたのだった。
それで、今回またこんなご縁があったりして、不思議。
とてもよい感じの打ち合わせに。
ありがたい。
1月19日(土)
私が買って、ずっと食料保管の棚に
入れっぱなしであったレンズ豆を使って、
くにぞうがスープをつくってくれた。
レンズ豆って、ひと晩水に浸けて戻さなくても、
すぐに使える豆なんですよねえ。(じゃあ、すぐやれよ…笑)
これも、何かのレシピを見たのでは。
くにぞうは、けっこうレシピに忠実にやるので、えらいと思う。
見て、つくりたくなるレシピと、そうでないものがあると言っていた。
ほー。私とは、違う頭のよう。
(私はなかなかレシピを見て、できないのです)
スープは、パンチェッタ、ソーセージ、野菜がたくさんの塩味。
おいしかった!
1月20日(日)
40代後半になってから、徐々に小さい字が見えにくく、
初の老眼鏡(+1という比較的軽い度数)を3年前に購入。
(日記2010/1/7に、無印で購入の模様)
私は目がよかったので、老眼も早くなるらしくて…。
(ずっと1.5か2.0だった)
今、本のための
イラストを描いていると、夕方細かい書き文字が見えにくくて、
手元のライトで明るくすると、まだなんとか。
いやあー。
これじゃあ、夕方からは、
イラスト作業は、ほぼアウトだわーと思い知る。
朝早く、目が疲れてない時にやるべし。
この間ふらっと入った眼鏡屋さんでは、
夜7時頃、簡単な老眼の表を見たら、
+1だと思ってたら、もっと全然見えなくて、
「えっ、私ってもっと悪いんですかね?」と聞くと、
「朝と夕方とでは、視力が違うので」と言われたので、少し安心。
なので、夜になると見えにくい、というのも、少し納得。
でも眼鏡をつくった時から、3年くらいたっているので、
ちょっと度が上がっているのかも。
別の度数の老眼鏡もつくってみたほうがいいのか、と思う。
ちょうど眼鏡を外して、目頭を指圧していたら、
iPodのシャッフルから、
「眼鏡をはずして~♪」(宇多田ヒカル「プレイ・ボール」)
笑った…。
こんなことあんのか?
ちなみに、
イラストをその文章の該当ページに張って、見てみる時に、
無印で見つけた、ロール状のポストイットが、ものすごく便利だった。
マスキングテープだと、
はがす時、やっぱりちょっとくっついたりするけど、
これだと、けっこうしっかり貼れるのに、ぱっとはがせるという。
長さも自由になるので、よい。
黄色もかわいい!
継続してつくってほしい。
************
くにぞうが、白菜漬けをつくると言う。
土井善晴さんの「おかずのクッキング」を見た影響で。
今調べてみたけど、こちらのHPからはレシピは検索できないよう。
簡単に、別のサイトに載ってました→レシピ。
以前、お義母さんに聞いて、私もつくってみたら、
なぜか激辛くなって、一度で挫折…。
それでいつも、
白菜は、ビニール袋でつくる簡単浅漬け(「グッズとごはん」に載せた)
にしていたのだけど、
くにぞうは実家でずっと食べてた好物だから、
どうしてもやってみたいようだった。
八百屋に、白菜の1/4サイズしかなかったらしいので、
それを4つ、私が買った干し網へ。
(この網、まだ、りんごを干すくらいしか、あまり活躍してません…汗。
でもりんごを輪切りにして、ただ置いておくと、
ドライフルーツみたいになって、おやつに簡単でおいしいですよ)
ベランダの物干しに吊るす。
翌日、取り入れたところ。
昨日3時頃から干しただけで、今日3時に取り入れたので、
そんなに干されてはないね。
まだフレッシュ。
それを昔、梅干しを漬けていたカメへ押し込む。塩と交互に。
(今、梅干しは瓶でつくってるので、このカメは余ってて。
もう捨てたほうがいいのかな、と思いもしたが、役に立ってよかった)
でもこの容器がやや小さいので、
白菜がフレッシュなほど、ぐにゅっと曲げて入れるのがたいへん。
ほんとはもっと大きな容器がいいと思う。
重石も、梅や味噌用に買ったのがあって。
皿を1枚敷いて、この重石を。
でも、レシピを見ると、あの重石では、
ちょっと足りないんじゃないか…?と思い直して、
梅の瓶に水を入れたものに変更。
(重さは、よくわからず、てきとう)
翌日の夕方。
水が上がってきました。よい感じ。
白菜が曲がりきらず、水平になってなかったので、
一度午前中に、上下を返したりしましたが。
その水気をしぼります。くにぞうの手。
絞った白菜を再び詰め、昆布とトウガラシを上に。
今度は重石を少なくするようなので、
先程の軽いほうの重石を乗せて。
翌日、水が上がってるか、たまに様子を見る。まだみたい。
翌々日。
おお。よい感じでは~?!
くにぞう、見て、すごくうれしそう。
ボウルにひとつ、あげたところ。
切りました。夕飯の一品に。
おいしい~!
ふたりでバクバク。特にくにぞうは、すごい勢いでバクバク。
このあと、くにぞうは3回くらいつくってましたね。
塩を減らしてみたもの、
もうちょっと長く干したもの、
曲がりにくいから、1/4から1/8にしたもの、
まるまる1個を最後、手でさいたもの(包丁よりいいらしい)
などなど。
でも私は、この最初のが一番好みだった。
が、ふたり暮らしだと、どんどん食べないと、
どんどん白菜が辛く、酸っぱい古漬けになっていくので、
難しいところでもある。
最後の頃は、ちょっとあきたのか、
もうかなりの古漬けになってきたので、
「この冬の白菜漬けは、これにて終了です!」
と宣言していたくにぞう。
でも、涼しい玄関脇に置いておいて、
夕飯前にそこへボウルを持って、
今日食べる分のお漬物をいそいそとあげにいく
くにぞうは、お義母さんみたいだった。
「お漬物、あげてくる」というのが、
よくくにぞうの実家で聞かれる言葉だったので。
小さい頃の食の記憶って、
やはり大人になっても
まざまざとあるのですね、と思った。
「おかずのクッキング」は、
天然の女子アナさんと、土井さんの掛け合いがおもしろい。
土井さんが、あまり何も知らない女子アナさんに
つっこみを入れたりして、とても楽しそう。
この回も、女子アナさんに
「お漬物をつくれるヤングなんか、いいやんか」
(そうとう、うろおぼえだけど)
というようなことを言っていらっしゃった…。
1月21日(月)
くにぞうに、初めて通しの原稿を読んでもらったら、
「これは、いいから、出版しなさい」と言ってくれたので、
「その予定で動いておりますが」と言う。
「いろんな人に伝えたい、という気持ちがわかる」
とも言ってくれた。すごくうれしい。
編集の鈴木さんの書き込み
(修正の検討ポイントに加えて、
いいと思うところの感想が書き込んである)
も見せたら、すごく感動していた…。
1月25日(金)
原稿のプリントアウトに、
イラストを貼っつけて見ていくうちに、
クマのイラストばかりだと、
クマの本みたいになってしまうので、
「他の挿し絵的な絵も、入れてはどうでしょう」と提案してみたら、
「よいですね! そう思ってました」ということになり、
生まれて初めて「文章に合うような挿し絵」みたいなものを描く。
すると、文章が精神的なことなので、
はたと、
「あれ、このページ、いったい何を描いたらいいんだ?」
みたいなことが起こり、
イラストレーターさんって、みんなこういうふうに、
文章を読んで、
何かを描かれる場合が多いんだよなあと、初めて気づく次第。
最初は、けっこう難しかったけど、
「ここは、比較するんだから、天秤とか?」
「流れていくような、川…?」とか、
考えて描いてみるのは、とてもおもしろかった。
サッカーボールとか、土星とか、
模様どうなってるんだっけ、とネットで調べたりもした。
私、高校生の時、ほんとは美大に行きたくて、
美術の先生も、
もし行きたいなら、課外授業で教えてあげると言われたんだけど、
田舎の高校生の頭でしばらく考えてみて、
画家では食べていけないと思い、
頂いた普通大学の推薦の話を受けることにしたのだった。
「やっぱり…、推薦のほうに行く」と
ある朝、親に告げたことを、今でも覚えている。
それで大学から、広告業界に入りたいと思った時、
美大じゃないと、もうデザイナーという職業はできないのだ
とわかって、コピーライターというものになって。
(でも細かい作業が得意じゃないから、
今考えると、ほんとーーーに、デザイナーにならなくてよかった…!
カッターでまっすぐな線さえ切れず、カワハラにあきられる私…)
それで長い年月たって、
今、
全然違うことから、回り回って
絵のようなものを描いたりもしていて、
人生ってどこで、どういうことが待っているのか、
わからないなと思う。
でも、だから、きぼうがあるのだと思う。
死ぬまでのことが、
自分でもまったくわかっていないから、
それは、とても希望があること。
私はこうなって、こうなって、こうなって、死ぬ
ってわかってたら、
とてつもなく、つまらないと思う。
だから、
これからも、
ただ流れに身をまかせて、
自分のところにやってきたことを、
素直に受け取れたら、いいと思う。
*********
また激しく iPodとシンクロ。
雲の絵を描いてたら、「雲が流れ~♪」(スマップ「Peace!」)
翌日も雲の絵、見てて「雲が映ってる~♪」(スマップ「僕の冷蔵庫」)
岩の絵を見てたら、「石ころのような~♪」(元ちとせ「カッシーニ」)
すごいです…。
ちなみ「カッシーニ」は、好きな曲。
********
(「西日本ブログ旅」のDVDを見たい人には、大ネタバレです↓)
「ロケみつ」のさきちゃんが………!
1を3回連続で出して、ふ、ふ、ふりだしに戻っちゃったあーーー。
ぼーっと泣いてて、かわいそう…。
ほんとの、ほんとに、戻るんだね…。
でもそっから、またがんばって、いい旅しますよ。
1月26日(土)
くにぞうは、お昼のパンの時に紅茶を入れた後で、
コーヒーを入れることがあり、
紅茶やコーヒーが、
ポットやカップに余ったままのことがよくあった。
私は貧乏性なのか、それが気になって、気になって、
夕方から夜、
それを、ミルクティやカフェオレで飲み干すと、
(私は、ストレートだと飲みにくいのでした)
カフェインを摂り過ぎっぽく感じたりしてて。
くにぞうは夜は眠れない(子供…)ので、
夕方からは、もういっさい飲まず、で。
(※その他は、一日中、
ポットに入れたつじりの「養生茶」、ほうじ茶、緑茶などを飲んでます)
それで以前から、「余らないようにつくってね」とか、
何度も言ってきたのだけど、
今回もまた久々に、その件が気になり。
「余らせたら、せっかくのいい茶葉がかわいそう」
みたいなことを言うと、
「もう茶葉を泣かせないよ。変わっていくよ!」
と言っていた。
それからも、完全ではないけど、
前よりは、よくなったよう。
(私がどれくらい飲むか不明だから、
まあ、しょうがないところもあるけど。
「私は、余ったのを飲むくらいでいいから、カウントしないで」
と言ってある)
気になったことを言うと、
向こうもイヤな気持ちにもなると思うけど、
一緒に暮らしているから、言わないでおくわけにもいかない。
逆に向こうも
だんだん変わっていくのが、うれしいむきもある。
どれくらいのことを、どのタイミングで、どう言うか、
難しいところだけど、
でも夫婦や家族って、こういうの、大事だと思うので。
私がちょっとだけ、気をつけているのは、
「一度何かを言ったら、すぐさま次には、何も注意しない」ということ。
たてつづけに言われたら、イヤですもんね。
間を置いて、にする。
そして、そのことをやってくれたら、
「お茶を余らせずにつくってくれたね! ありがとう」とか、
ちゃんと言ってほめること。
そうしたら、ちょっとずつ改善することもある。
でも、きっと私のほうが、全体に言いすぎなんだけどー。
気をつけよう…。
*********
夕飯の1品は、鶏団子鍋。
鶏ひき肉にネギ、片栗粉、水少々(ゆるく、ふわっとなる)
で混ぜ、ぼとぼと熱い鍋に落とすだけ。
1月27日(日)
くにぞうがつくってくれた
もやしとキャベツの甘酢和え。ゴマをかけて。
すごくたくさんつくっていたが、
お酢なので、日持ちがよくて助かる。
もう1品は、ブロッコリーの酒粕ソース。
きっと酒粕の本の、レシピから。
目先が変わって、なかなかおいしかった。
去年頃から、
夕飯を「たのしみタイム」と呼んでいることがある。
私が仕事をしていて、根をつめてて、
「もーーーー、今日は終わり!」として、くにぞうに呼んでもらう時、
「たのしみタイムだー!」と言う。
そして野球や、録画の何かを見ながら、ご飯。
その後、昔のように
夜中に、もう一度仕事はしないようにしている。
そうしてしまうと、
どんどん翌日の体調や、効率が悪くなっていくので。
「たのしみタイム」目指して、日中がんばる。
1月28日(月)
イラストを描くのも、大詰め。
4コマは、わりと一発で
上から描いていくことが多いので、気合いを入れる。
「逃げる」というのと、
「おべんとう」のを描いてて、自分で泣いてしまった。
特に、「逃げる」のクマがかわいそうになり。
私は耐えられなくなったら、
言ってしまって、逃げられるほうだけど、
そうできない人もいるみたいだから。
誰かに泣きわめいたり、
ただ違うところに、行ったっていいんですよ。
そこで、誰かに、やさしくしてもらえますよ。
1月29日(火)
くにぞうがワンタンを買ってきて、包んでくれる。
(具は私が刻む)
それで、ワンタンスープ。
おいし。
1月30日(水)
全イラスト、送付!
くにぞうにも送る前に、
字が間違ってないか、見てもらってた。
くにぞう、昼に仕事から帰る道すがら、
「あの子は、いい漫画を描いたなー」と思いながら、歩いてきた、
と言ってくれた。
うれしい。
1月31日(木)
また、くにぞう作の、豆腐の酒粕漬け。酒粕本から。
おつな感じ。
新しい料理が並ぶと、
ほんとに新鮮な感じがしていいなと思う。
私も、そうしたいんだがなあ。
いつも、いきあたりばったりの、簡単料理だ。
まあ、そういう人は、そういう人。
そうじゃない人は、そうじゃない人だ。
それで、いいのだ。(赤塚不二雄)