2005年3月上旬

日記

日記や短文です。
日付は、下がいちばん新しいもの。

(なんか、いろんな人に会える機会があって、うれしい春。
でも今年は、花粉、目にも来てまーす。ぐお~!)


[2005年3月上旬]

3月1日(火)

今年はどんなかなーと思っていたが、やっぱり花粉症スタート。
「冷えとり毎日」にも少し書いたが、この話はちょっと説明が難しい。

「春は解毒の季節」と言われ、主に肝臓の毒素が出てくる季節らしい。
それらが花粉との反応で、諸症状として外に出てくれるみたいなのだ。
冷えとりをしていると、これまで出せなかった人も
排出する力が強くなって、新たに花粉症になったりするという。
私も4年くらい前から、かな?

世間一般では、花粉症は外から来る怖いものみたいに思ってて、
「花粉さえ寄せ付けなければばいい」という解釈になっているが、
実は原因は自分の中にあって、しかも中の毒素を出す助けになっている、
というのが冷えとりの考え。

私はその考えにうなずけたので、対策とか、何もしない。
薬を飲むと、毒を体内に押し戻すことになるので、
何も飲まず、花粉も恐れず、って感じで。
ただ人と話してる時とかに、「ふぇっくしょお~ん!」とか、
鼻水だーってなって、笑えるほど不便なのだが、
自分のためた毒のせいだからしょうがない。

むしろ、こんなズボラに冷えとりをしている私には、
毒素を外に出すいいチャンスとも言える。花粉にも感謝だ。
せっせとくしゃみ、鼻水で出していこう。
そして新たな毒をつくらない生活を心がけねば~。
毒が少なくなれば、去年より軽くなったりもすると言うし。

でもここに書いたことは、私の個人的な事や考えなので、
いろんな症状に対する判断は、個々でなさってくださいね。


3月2日(水)

DEE’S HALL の土器さんのところへ、DMの内容を確認に行く。
西洋の花にワラビ(たぶん?)が斬新にアレンジされた花束があったので、
「これ、きれいですね~」と言うと、「こないだ誕生日だったのよ」と
コーヒーを入れながら、キッチンから土器さんの声。
そこから私がカワハラ宅に陣中見舞いで持っていった花が、ぜんぜん枯れない
という話に。「もう1ケ月以上になるんじゃないかなー」とカワハラ。

そしたら土器さんが「そういえば昔、冷蔵庫に入ってたレタスが
1ケ月くらいくさらなくて、そのままあったわよ」と笑ってたので、
「えー、なんでー! ひと月はすごい」と私たち。
「いったいどうなってるんだろうと思って」と言っている土器さんに、
「それでそのレタスどうしたんですか?」と聞くと、
「気持ち悪いから捨てたわよ」と。全員で笑う。

そこからちょうど土器さんのところに打ち合わせに来た
知りあいのアートディレクター宮原さんと会う。
(ミニ本などもいろいろつくってる宮原さんは、きれいなHPも持ってて、
そこから絵本の絵を描いてらっしゃったりするイラストレーターの奥様をはじめ、
いろんな人のHPにも行けるようになってます)

私が持ってた古いデジカメを「それ何?」と聞いてきたので、
「必ずビデオ?って聞かれるけど、これ、まぎれもなくデジカメです(笑)」
けっこう前に、接写ができるということで買った、カワハラと同じ機種。
いいカメラだけど、今の時代となっては、ほんとーに大きいのだよね~。
そしたら土器さんがついこないだ買った薄いデジカメを見せてくれたので、
「わー、いいな~。これ買おうかなー」と触らせてもらう。
そこから宮原さんの事務所にちらっと遊びに行き、
額やら、カメラやら、HPのことやら、いろいろ教わって感謝でした。


3月3日(木)

銀座のggg(ギンザ・グラフィックギャラリー)で行われる
「青木克憲XX展」のオープニングへ。
アートディレクターの青木君とは、サン・アドの同期入社(カワハラも)。
実は「あおきみ」というアダ名は、ここから来ている。
同じ会社に「青木(克)」と「青木(美)」がいるので、まぎらわしくて、
だんだん「あおきみさん」とか言う人が増えてきたのだ。
今では、けっこうかわいくて、感謝している。

青木君は、すっかりすごいアートディレクターで、
ほんとにすごいなーと思う。今回はキャラクターっていう分野で、
他の人ができないアオキワールドが展開されていた。
思えば、青木君はずっと自分がやりたいことを
最初からガンガンやってきたんだなーという気がした。
まあ、私も遅いけど、こんな進み方もきっと意味があるのだろう。

パーティはまったく不得意なのだが、会いたい人に会え、
「ちょっと広告じゃないほうをやろうと思って」とか話せてよかった。
そして「にじぞう」かわいかった~? アニメが美しくて、すごい癒された。


3月4日(金)

雪だ。
週末雪の予報だったので、昨日食料を買いだめしておいた。
もう全然外に出ないでいい。やったー。こういう状況好き~。
昼は、パン。くにぞうのリクエストで、久しぶりにポテサラもつくる。
具なしのみそ汁、目玉焼き、伊予柑の果汁をしぼったジュースとともに。







夜は、豆腐としいたけ(出汁の)を出汁&醤油で
ちょっと煮て、みつばを入れ、卵とじにしたもの。なかなかよかった。
あと、ほうれんそうのソテーなどなど。

くにぞうが勘九郎襲名のドキュメンタリーを見て、泣いてたようだ。
「回りの支えてる人達がすごい…」とか、仕事してる私に言いに来ていた。


3月5日(土)

朝からHP作業。
くにぞうは夜、お友達とイタリアンへ。
「食べ過ぎないようにしたけど、もう重かったなー」と言っていた。
くにぞうも、私と同じく11年くらい前から冷えとりをしてるので、
体の変化や、食べ物の好みも同じようになってきているのだ。

食べたいのに我慢してるわけじゃなく、
肉や油などがたくさん食べられなくなる、粗食が好きになる、
って自然でいいな。我慢強さのない私には、ほんとにありがたい健康法。
そして、やはり同居人が同じことをやってるって、すごく暮らしやすい。
「胃が重い」とか、何かの「めんげん」が出ても、
「あ、毒が出てるね」とか話が早いし。
それにひとりだけ風呂が長いとか、靴下とか、いろいろ特殊なので、
いざこざの元になるのかもしれないなあと思う。
うちはくにぞうに感謝。

でも家族がやってくれないとか、そんなに悩まないほうがいいみたいです。
しかもイヤそうなら、無理やりに勧めるんじゃなくて、
最初は絹の心地よさからとりこにしていったり。徐々に、適当に。
やってくれなくてもいいか、ぐらいに思っててもいいのでは。
何年かたって、ひとりが全然風邪引かなくなったとか、効果を見たら、
やってみようかなあと、変わってくれるかもしれないし。

くにぞうはちょうど私と同じ頃、体がだるいとか、背中が痛い(内臓的?)とか、
なんだか体が不調で、私がこれだ!と見つけた、
あやしげな(すいません)健康法を素直にやってくれたから偉いなあと思う。
そしてだんだん冷えとりの考え方がすごくいいと言っている。
心の持ち方が大事、なんていう健康法、いいですよね。

私の本の巻末に紹介した進藤先生の本、
「新版 万病を治す冷えとり健康法」進藤義晴 農山漁村文化協会
には、そのあたりのことも書いてあるので、ぜひ。
冷えとりも、こんなズボラじゃない、ちゃんとした理論が書かれてて、
できたら、そっちを実践されたほうが、治りが早いです!

くにぞうも今はとても元気。仕事がたいへんな時でも、
疲れても、寝たらなんとか直るし、風邪なども引いてないです。
今日は、寝る前にくにぞうの胃の裏など指圧してあげる。
楽健法で、足も踏んだ。


3月6日(日)

ずっとHP作業で疲れたのか、二度寝。まー、いいでしょー。
適当な昼ごはんのあと、また何か食べ続け、だらーっとしたい衝動があったが、
ぐうっとこらえて、掃除機をかけてみたら、きれいでやる気になった。
「キッパリ!」風ですね。そのギリギリの、迷いの魔の数分(笑)で、
ふらふらあっと食べる方向に走らず、自分のやりたいことに取り掛かれると
(そうなっちゃえば後はできるんだよね)
どんどん、自分はできるって自信になりますわね~。


3月7日(月)

早起きして、めずらしく朝いちで食料など買物に行った。
朝って散歩するのにほんと空気が澄んでて、いいなー。なるべくこうしたい…。
帰りにポストを見たら、先輩の(柏木)江里子さんから本が届いていた。
「手紙のある暮らし 心豊かな。」(主婦と生活社)
いろんな方の手紙の楽しみが載っているムックで、
そこにモーネの井上由季子さんと江里子さんの往復書簡的な
素敵な形態の手紙のやりとりが紹介されているのだ。

で、消印を見たら3日! あれ~!なんでと思ったら、雪だ!
急いでお電話し、「江里子さーん、今ポスト見たんですよ。
雪が降って、食料も買いだめしてたんで、週末に一度も外に出なくて~(笑)」
と言うと、「美詠子ちゃん、ひとり暮らしみたいだよねー」と
すごい笑ってた江里子さん。

「しかも私、モーネのHPでこの本のこと知って、ちょっと前に買ってて、
江里子さん忙しそうだから、スパイラルで会う前とかに
感想言おうと思ってたんですよ。すごく、いいですね、これ。
おふたりの写真もいい感じだし」とかいろいろ話す。

そして届いた封筒の中には、江里子さんデザインの
美しい古布のポストカード(スパイラルでも販売中)や、
さらっと書いたお手紙とともに、届いてて、大人~!って感じだった。
今度のスパイラルの井上さんの展覧会の話になり、
その時モーネ関係の方々にも会えそうなので、とても楽しみ!


3月8日(火)

ずっと前に散ったチューリップの花びらが、
ひからびても、きれいで、器に入れて机の上に置いている。
なにか、自分には出せない、気品のようなものを感じる。







3月9日(水)

広告の仕事でお世話になった方の退職の送別会へ行く。
少量ずつ出てくる、とってもおいしいイタリアン。
最後、長年一緒に仕事された同僚の方からのひと言ずつや、
ポラで2ショットを記念にとったり、とても気持ちのある、いい会だった。
ひとつの会社に何十年もつとめて、また新しい道を、って
いったいどんな感じなのだろうと想像する。きっと、それもいいんだろうな。
その中の方に「HP見てますよ」と言われ、「ええ~~!!!」
ありがとうございます…。


3月10日(木)

「リンカラン」のライターのお仕事をまたすることになり、
編集の若林さんが私の地元まで打ち合わせに来てくださった。
若林さんは、ほんとうにかわいい人。
ちゃんとしているのに、ほんわかしてて、仕事していて、とてもほっとする。
打ち合わせの後、おそば屋さんへ。いろいろ関係ない話でも笑った。

血液型の話になり、ほぼニチ(糸井重里さんのサイト)に
『O型の人はいつもさみしい』みたいな説が載ってて、
「私A型だから、すごい寂しかったり、すごい嬉しかったりすることある
んですけど、いつもってどういうことなんだろうと思って」と言ってたら、
「でも人には、なんかそういう部分があると思いませんか」みたいに
若林さんが言ってたのが、印象に残ってる。(若林さんはO型ではないが)
「そういえば、そうかもしれない」と私。
なんでだか、すごい、信頼できる人だと思って、嬉しかった。


夕方、アノニマ・スタジオへ、川原と自費本の紙選びに。
「いちおうこんな感じなんです」と川原が、ほぼできたラフを差し出す。
見終わった丹治さんが「すごくいいですね」と言ってくださって、
また「タイトルのここ、ひらがななのがいいですね」とも言われて、
すっかり!舞い上がる私。「漢字にしようか迷ってたんですけど、
丹治さんがそう言うなら、即ひらがなにします!(笑)」と私。
「自分で決めてくださいよ~(笑)」と丹治さん。
「いえ、ソッコーで(笑)」と私。

同席くださった紙の会社の方もほんとにいい方で、微妙な手触りや
裏写り具合などもいろいろ教わり、長時間かかって装丁の方向性も決定!
アノニマを出て「はー、ほんとによかったー」「丹治さん、ほんといい人ー」
「何か恩返しができたら、何でもするよね」とか、熱く語りながら駅へ。

歩きつつ、他の用件で川原が江里子さんに電話。「これからDMの出力します」
と言ってたら、ごはんを食べてたところに近所の事務所から来てくれて、
「初めてだから、わかんないかと思って」と一緒に行ってくれると言う。
色の調子を見るための出力屋さんでは案の定、全然わかんなくて、
江里子さんにほぼやってもらったような感じ…。ほんとにありがたかったです!
夜、ひとりになって夜道を歩きながら、
すごくいろんな人に支えられてて、なんとしあわせなことだろうと思った。