2010年2月中旬

日記

日記や短文です。
日付は、下がいちばん新しいもの。




[2010年2月中旬]




2月13日(土)


にんじんをたくさん送ってもらったので、
にんじんのスープ。
玉ねぎとにんじんを出汁でやわらかく煮て、塩コショーし、
バーミックスでつぶすだけ。
(バーミックス、ほとんどこのスープ作業にしか使えてないけど、
お鍋にそのままつっこんだらいいだけなので、ほんと重宝!)

にんじん、あまーい。
たくさんできたので、小分けにして冷凍してみる。







オリンピックの開会式をちらちら見る。
ひとりで出場している国の選手が、
満面の笑みで手をふっているのを見ると、なんだか泣けてくる。
すっごく嬉しいんだろうなあと思って。
大勢の国の人も、そうなんだけど。




    *************




昨日くにぞうに、
オードリーの若林がテレビで言ってた告白話を聞かせていた。
ずっと以前、若林は公園で好きな子になかなか告白できず、
トイレに行っては、
「エミネム」の、あの有名な曲(テンション上がるような)を
ヘッドフォンで聞き、
すごい気持ちに勢いつけて戻ってくるんだけど、
やっぱり言えずに、何度も「ちょっとトイレ」と行ってたら、
「トイレ近いね」と言われたらしい(笑)。
かわい~。告白もたぶんダメだったんじゃなかったかな?(うろおぼえ)




オードリー、前からおもしろくて好きだけど、
今、若林が、ほんとにけっこうかわいーな~とお気に入り。
私、前に出れないタイプの人が好きみたいだ…。

なんで、アメトークの「人見知り芸人」、もーー最高!!!
(若林の持ち込み企画)
メンバーを見ると、だいたい好きな人なので、なるほどね~と思った。
特にサンドウィッチマンの富澤とか、
バカリズムとか、インパルスの板倉とか。

こないだの第2弾では、
富澤が、楽屋に入ったら、まず同じ人見知りの若林を探す、
と言っていたので、非常にかわいかった…。
雨上がりの楽屋に挨拶に行くのも、一緒に行こうと言い合っていたそう(笑)。


その楽屋挨拶の隠し撮り映像もあって、
若林、ドアに手をかけたまま、
「よろしくお願いしまーす…」と言いつつ、もうすぐに閉める、みたいな。
人見知りじゃない普通の芸人さんが、
ドアノブから手を離して、部屋に入って喋ってたら、
人見知り芸人のみんなは、その行動が信じられないみたいで、
「部屋に入るってあるんですね…」みたいに、ざわついていた(笑)。

私も人見知りだから、
わかるわかる(笑)…みたいな話が満載…。



あとオードリーは、
だいぶ前に剛君と同じ「いいとも」金曜日に入ったので、
そのやりとりを見るのも楽しい。
若林、歌が大好きなのに、はんぱなく音痴で、演技も完全な棒読みなの…(笑)。
金曜メンバー全員に超いじられて、かわいーな~。




で!、話がそれまくってますが、
昨日若林の話で、「エミネム」を知らなかったくにぞうに説明してて、
(私もそんなによく知らないけど)
今日仕事に行く時、あんまり寒いので
フード付きセーターの、フードをかぶっていこうとするから、
「エミネムに似てるね」と言ったら、
「えびいも?」と言っていました…(笑)。

たしかに、顔が長いので、どっちかというと、
「えびいも」に、似てるかもしれない…。

あー、話が長…。すいません。



   

そして、出掛けようとするくにぞうが、
「今日東京、何度かな?」と言った次の瞬間くらいに、
つけてたテレビの上のほうに、急に今日の気温と天気が出た!
ずっと天気が出てる番組ではないのに。
雪で7度だ。
「おー! すごい、きたね! シンクロ」
「ありがとうございまーす」と言い合う。



     *********



くにぞうを送り出してから、
私は、午後から史上最速で、確定申告の計算にとりかかる。
ふっと、やろうかなという気になったので、
その機を逃すな!!!と、ばーーーっと始める。

毎年毎年、2月にやっておけば、と思いつつ、
ぎりぎり3月になっていたから、この取り掛かりはすごし!!!
自分をほめる。
人は、変われる、のだと思う。



     *********




昨日、デパ地下で、
鶏の軟骨を買ってみたので、(前に一度買ったんだっけ、初めてか?)
適当にあげてみることにする。
ビニールに小麦粉を入れて、振って、まぶし、フライパンへ。





でも油は、やはり揚げ焼きくらいの少ない量で。
(揚物にすると、残った油が、どーにも処理しづらく、
次にいつ揚物をするかわからないので、古くなりそうで、やったことないです)


しばらく、順々にひっくりかえしつつ、じわじわ揚げ、
なんとか、できました!(写真ボケてますが…)
けっこうカリッとしておいしかった~! 安いし、いいよねー。













2月14日(日)


満を持して、
なかしましほさんの「黒ごまスティック」づくりに挑戦!
いやー、12月に粉を混ぜ合わせたキットを購入したのに、
バタバタしてて、気持ちが落ち着かず、2月になったという。
私だなあ…。まあ、いろいろあったから、許そう!


さて、しほさんの
「まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとビスケットの本」
(主婦と生活社)をおもむろに開き、器具など揃えていく。
(この菜種油と粉のキットを購入したのです↓)

ちょっと前に、
生まれて初めてとなるオーブンシートと、
カード(カットしたりする薄い板)や、めん棒を購入しており、いざ。






つくり方は、本に写真入りで、詳しく書いてあります。
私が写真を載せると、
生地の状態とか、違っちゃうかもしれないので、途中の写真をいっこだけ。
(あくまで、本の状態を参考にしてくださいね!)

混ぜ合わせて、オーブンシートの上に伸ばす手前。
ここまで、ほんとにさっさっと、手早く混ぜるだけなの…。
(シートが丸く切ってあるのは、
うちのオーブンレンジが、丸いのしか、ダメだからだ…)







でもって、伸ばした生地に、さっきのカードで切れ目を入れて、
おそるおそる焼いてみたら…、で、で、できた~(泣)!
(そりゃーそうでしょう…)

うわー、感激…。
普段からお菓子をつくっている人には普通かもしれないけど、
ほんとに焼き上がったことに、すばらしく感動する…。







くにぞうに、「すごーい! 焼けたよ~~~!!!」
と見せると、「うわーーー、きれいじゃん!」とこちらも感動。

ほんとは、ちょっと冷ましてから、
ポキポキと切れ目にしたがって、折っていくのだが、
待ち切れず(笑)、
温かいのを、端から折って食べてみたら、お、お、おいしい~~~!
くにぞうにも、食べさせると、
「おいしーーねーー!!!」と。

で、あんまりおいしいので、
ほとんど天板から、ふたりで食べてしまった…(笑)。
あっさりしてて、ゴマの風味がよく、さっくり。





もう粉が混ぜ合わせてあったからかもしれないけど、
こんなに簡単にできるのか、ということにも感動した…。
それに菜種油だからか、ほんとに軽い。
すばらし~な。
自分でつくったおやつのほうが、
市販のより、きっと体もよろこぶことだろうし。
とにかく自分ができたことに、感動の時間だった…。




     ***********



オリンピック。モーグルの上村愛子さんは、4位で、
涙を流しながら、とびきり美しい笑顔だった。
私もそれを見て、すごい泣く。
その前に転倒した人が2人いて、
ギリギリ3位に残れるか、息を呑んで、くにぞうと見守っていた。
すごい戦いだった。やはり勝った人は、抜群に速かった。

オリンピックって、メダルを取ることも大切だけど、
その結果を受けて、何をどう発言するかって、大きいと思う。

4年間全身全霊をかけてきたものに、
思い通りの結果が出ない時に、どう受け止めるのか、ということを
たくさんの人達に見せていく、
という使命を課せられているのかな、とも思う。       

泣きながらの笑顔が、忘れられない。



       ********



あと、オリンピックの前から流れていた上村さんの、
日本生命のCMだけでも、よく泣いていた私。
ナレーションが、最高…。

上村さんのお母さんが観客席にいて、娘の試合を見守っているんだけど、
その心配そうな顔とともに、
以下のナレーションが。

というか、今調べていたら、
日本生命のサイト上で、CM見れるようなので、先に見てみてください。

※ナレーションは、以下。(サイトより)
「試合のとき、母はいつも言う。」
「順位なんてどうでもいい。無事に滑ってくれさえすれば。」
「もうしばらく心配かけてしまいそうです。ごめん。」


バックに流れる「ゆず」の「虹」も、泣かせる~。
「越えて~」というフレーズが、ぴったりはまっていて。
カラオケで歌いたい。


(最近同じシリーズで、巨人の松本選手のもやっていて、こっちもいい…。
これもサイトで見れます)





2月15日(月)

朝、気がついたら、冷凍庫にパンがなかった。
で、ついこの間、
中川ちえさんの「in-kyo」の日記(10/2/4)を見てて、
同じようにパンがなかった時、
内田真美さんのクイックブレッドをつくった話が書いてあったのを読んでて、
しかも、昨日クッキーが成功したものだから、
むくむくとやる気が出てて、つくってみることにする。


真美さんからは、はや何年も前、展覧会の時に、
めちゃくちゃおいしい、
「アップルシナモンロックバンズ」(←ちょっとスコーン的な感じの)
を頂いていて、
「うわーーー! おーいし~い!」と感動。
後になって、それが載ってる真美さんの本も買ったのに、
ずーっとつくりたいなー、と思ってて、はや何年…。これが私だ…。(がっくり)

が、ついに、その時がきた(笑)!

が!無塩バターがなかったので、
くにぞうが近くのスーパーまで買いに行ってくれた。
私はその間に、
真美さんの本「朝ごはんの愉しみ」(技術評論社)を広げて、
粉を量ったり、準備。
(この本の編集は、お友達の田中のり子さん)
「豆乳のクイックブレッド」というページです。


(朝なんだけど、雨が降ってて、電気つけてます↓)




左の粉ふるいは、100円ショップで買ったもの。
でも、まあ、意外に使えました。






これまた、途中の状態を載せたら、違うかもしれないので、
写真、焼く前のをいっこだけ。
さっとこねるだけで、発酵とかいらず、すぐなのです。
きれいに見えるけど、
こういう感じでいいのかなーと、不安ながら、オーブンへ。




そしたら、焼けました~~~!!!(泣)
(当たり前ともいえるが)






前日と同じく、
「すごーい! きれいじゃない? いいんじゃない?!」
とくにぞうに見せつつ、
これまたもう焼きたてを、はふはふしながら、食べてみる。
「おーーーいーーーしーーーい!!!」と私。
くにぞうにちぎって渡すと、
「いいじゃーん! すごいおいしいね!」と目を輝かせていた。

スコーンとか、焼きたてな「小麦もの」が好きな私には、
もうたまらないおいしさ…。
「わー、こんなのできて、超うれしい~」としばらく興奮がおさまらなかった。
そう言ってる間に、もういっこ食べる(笑)。

しばらくして、ちゃんとした朝ご飯に。
もうすでに、すごく食べているが(笑)。
きのうつくった、にんじんスープを解凍し、牛乳を少し入れて一緒に。






「いやー、なんかこういうの、できる人の朝ご飯みたいだよね。
家でつくったパンとスープって…」
と感慨深い自分が止まらない。
あー、よかったなー。おいしかったなあ~。
いくつになっても、新しいことができると、感動する。










2月16日(火)


クイックブレッドが、あんまりおいしかったので、
今日、またもう一回つくって食べました(笑)。
昨日は、冷めてから夕方食べてみても、それもまた、とてもおいしかった。
うーん、料理家の人って、ほんとにすごいなあ。
人の手から、おいしいたべものが生まれるのは、まほうのよう。










2月17日(水)

スピードスケートで、昨日男子がふたつメダルを取った。
全然知らなかったけど、後で何度も見ると、やっぱりすごかった。
思い切っていけるのか、その体力があるのか、どうか。

しかし、私達は、中継をずっと見てたら、
解説の人の言い方がツボにはまって、けっこう笑ってしまった。
ものすごい真剣な、何秒間かの間に
「大丈夫です! 大丈夫です!」とか、
「動いてます! 動いてます!」とか、
必ず2回繰り返して言うので、もー、おかしくて…。
ご本人は、たいへん真剣に言っておられるので、
申し訳ないのだが、その真剣さ×2が、ほんとにおかしく…。

それで、つい家でも朝ご飯の支度をしながら、真似。
「紅茶です! 紅茶です!」
「やってます! やってます!」
「ゆで卵です! ゆで卵です!」
「ゆでます! ゆでます!」
笑いが止まらない…。



モーグルのアナウンサーの人も、
一度選手が滑っている途中で、
「先を急ぎます!」と真面目に言われてて、
そりゃ、全員急いでますけど?、とすごくおもしろかった。





    ****************




午後。くにぞうがしおりちゃんの新刊を見て、
やってみたいと、
材料を買ってきてたチーズケーキを一緒に焼いてみることに。
お菓子挑戦、3連チャンだ!
ベイクドチーズケーキも、生まれてこのかた、つくったことがない。
でもここ数日の勢いに乗って、やってみる。

新刊の名は、
「家で/つくる/たべる/おやつ」瀬戸口しおり(アノニマ・スタジオ)だ。

計量マニアのくにぞうが、すぐさま、いろんなものを量ってくれる。





で、ななんと、あとは混ぜるだけ!!! 
えーーーーー、マジで~!  かんたーん。
私は、バーミックスで、がーっと混ぜちゃいました。
それを型に入れて、焼くだけ!






そしたら、うわーーーん、焼けた~~~(泣)!
(いいかげん、慣れてください…)
すごい、チーズケーキだ~(泣)。
生まれて初めての感動。






でも、型が大きいのしかなかったから、
出してみたら、すっごい薄!という感じだった。
だから、しおりちゃんの出来上がりとは全然違って、
焼き菓子的になっているのだけど、それでも、食べてみたら、
「おおおおーーいしいいーーー! 」
(この数日で何回言っているのだろう…)
くにぞうも、「おーいしいーーー!!!」






いやー、すばらしいなー。感動につぐ、感動。
私がチーズケーキをつくれた、つくれた、つくれた…(やまびこのように)
と頭の中で鳴っている(笑)。
今度はもっと細長い型を買って、ちゃんと厚みのあるやつをつくりたい。





    ****************





そんな感動のあいまに、宅急便到着。
以前「シャトルシェフ」という鍋を何回かテレビで見ていて、
これはいいかも!、とずっとネットであれこれ検討し、
ついに買った、保温するタイプの鍋。

この種の鍋は、いろんなメーカーがつくっていて、
購入したタイガーのは、「まほうなべ」というそうだ。
えっ、そんな名前…って感じだけど(笑)。
「まほうびん」の流れなのでしょうか。

写真の、左側の鍋でコンロで調理(ちょっと数分沸騰させたり)をし、
右の保温容器にすとんと入れ、
何時間か置いておくと、煮込みやら、いろんな料理ができるらしいです。







「シャトルシェフ」の現物は、あるお店でたまたま見て、
「まほうなべ」のほうは、
問い合わせたら、現物がたしか東京には秋葉原にしかない?とかで、
ネット上の見た目や評判、あとタイガーの魔法瓶はけっこう好きなので、
もう、えいっと買ってしまったもの。

どのメーカーにするかとか、デザイン、
特にどの大きさにしたらいいのか(外側&内鍋の大きさ)、すっごい悩んだ…。
でも煮込むとしたら、わりと大きめかなと、これに。
そして現物みたら、すごいシンプルで、ステンレスっぽくて、気に入った。
よかった~。
ネットの買い物って、ある意味、ちょっとギャンブルですよね。

(が、これが機能的にいいのか、まだ使ってないのでわからず。
使うのは、私のことだから、そうとう先になるでしょう…)




また別便で、ほうろうのドでかい容器も到着。
これは、今年増やすつもりの、自家製味噌用に。野田琺瑯さんの。
これも、いろいろネットや店頭で調べて。
ほうろうの大きいのは、この色しかないっぽかった。白がほしかったが~。
でもクラシックで、想像してたより、感じがいい。
味噌づくりまで、しばし待機。







    ****************



そしてオリンピック観戦。ぐっと力が入っているカーリング。
アメリカとの初戦で、劇的なドラマが!

日本が1点差で勝っている最終エンド。
接戦のすえ、アメリカが2点取ったら逆転負け、という状況のなか、
アメリカの、最後の一投が放たれる。

アナウンサーの人が、危機的な声で「2点取ればアメリカ!」と言うなか、
さすがのスキップが、ものすごい絶妙なところにヒット!
日本とアメリカのNO.1ストーン(中心に一番近い)が、
ほぼ同じ位置に並んで止まった!!!!!!!!
この位置が勝利を決めるのだ!

両チームの選手が、急いで何度も上から見比べるが、同じに見える。
「メジャーしますか?! しますね?!」と
アナウンサーの人も興奮ぎみ。



僅差の場合は、
1/100ミリまで測れるというメジャーが持ち込まれるのだ。
円の中心にコンパスのようなものを刺し、
そこを中心に、金属の棒をぐるっと回して、ふたつのストーンの距離を測る。

待ってる間、日本の選手達は、意外にもなごやかだった。
スキップ(リーダー)の目黒は、
「私はガッツポーズしたけどね」と言ってるのが聞こえた。
(今回から、選手にはマイクが付いてて、小さい声も全部拾うのだ。
これが、すごくおもしろい…)

それを聞いた解説の小林さん(絶叫解説で、お馴染となりました…笑)、
「間違いない、目黒が言ってれば」と。
普段は「目黒さん」とか、普通の敬語なんだけど、
興奮すると、
急に呼び捨て&タメ口になってしまうところが、非常にツボ!!!



そして、測定するおじさんが慎重に片ほうの距離を測ってから、
ぐるっと棒を回し、
日本の黄色いストーンのほうに、すっと手を差し出す。
アナウンサー:「きた!!! 日本、勝ちました!」
小林さん:「よおし!」
「きゃーーーー!!!! やったー!!!」と家でも、くにぞうと絶叫。

アナウンサーの人も、語気荒く
「ほんのわずか! 日本のストーンがNO.1を取りました!
日本初戦、初勝利! 息詰まる攻防、最後に日本が制しました!」と。
そして、
「いやー、小林さん、きわどい勝負となりましたね」 と言うと、
小林さんは、「たまらないですね、最初からこれじゃあ…」と言っている(笑)。
うける…。



いやー、ほんとに全編、すごい勝負だった。
嬉しくて、そのメジャーの瞬間を、何度も巻き戻して見る。
すると、そのおじさんの動きが、だんだんおもしろく思えてきた。
勝ったストーンのほうにゆっくり手を差し出し、
その次の瞬間、
もう負けたほうのストーンを、さーっと手でどけてしまう。

「はい、こっちです」
さーっ。

すごく、ふつーにやってるんだけど、その、さーっ、てのが。
ツボ入りました…。
しかも、すぐどけちゃうから、
もう誰がなんと抗議しようと、何の証拠もないっていう。
そういうルールなんだろうけど。
今調べるために、見返してもおかしかった…。







でも、これとほぼ同じ、逆の状況で、(メジャー計測はしなかったが)
1998年の長野オリンピックの時、日本の男子はアメリカに負けたんだけど。
私、カーリングも何も知らない時、たまたまその試合を見ていて、
どんどん引き込まれ、
弱冠二十歳のスキップ、敦賀君が最後の一投後に、
がっくりひざをついて、たぶん泣いていたのが忘れられない。
もうちょっとで勝てたのに…。
今調べてたら、なんと敦賀君がその時のことを北海道新聞に書いていた。
敦賀君、かっこよかった~。
今回、解説者としても、ちょっとテレビ出てましたね。

そこからカーリング観戦に目覚め、
トリノの時も、女子の小野寺&林コンビに入れ込んで見てたから、
(マリリンと目黒もいたはず)
今回もすごく楽しみにしてたが、あー、初戦から、よかったあ…。
がんばった!



     *****************



カーリングの余韻にひたりながら、部屋でHP作業をしてたら、
くにぞうが、「ルームサービスです」と言って、
昨日焼いたクイックブレッドと
ヨーグルト、ジャム、バター、ポット入りの紅茶を持ってきてくれた。
すばらしい…。
「わー、かっこいいねー!」とお礼を言う。

くにぞう、お茶を入れた時、
時々、部屋に持ってきてくれることがあるが、これは本格的。
お盆は、漆の赤木明登さんがプロデュースされた、
少しカジュアルなお盆で、以前DEE’Sで購入したもの。
いつも仕事部屋には、このお盆にお茶などを入れて持ってくる。
ここにお茶がのっていると、
とても丁寧に暮らしてる人になったように感じて嬉しい。
















2月18日(木)



昨日のチーズケーキを、
小さく切って、ヨガに持っていってみることにする。
すごく恥ずかしいのだが、
生まれて初めて焼いてみたチーズケーキなので、まあ、よかろう。

しおりちゃん本人もいたので、ドキドキして、
「広い型で焼いたから、すっごい薄くなっちゃって、
だから、しおりちゃんのレシピといっても、
しおりちゃんの味ということではないんだけど…」とか、
いろいろごにょごにょ言いながら、出す(笑)。
でも、しおりちゃんもみんなも、
「おいしい~!」と食べてくれて、すごく嬉しかった。




     **************



ご飯を食べた後、またカワハラとぷらぷら。
駅の改札横で路線図を見ながら、
「なんかー、気持ちがよくてさ~、わりと近くて~、行った事ないとこで~」
とか言いつつ、どこに行くか決める。
「ここは?」
「いいけど、ちょっと遠いよね」
「ここは?」
「行ったことあるけど、そういう感じではないかな…」とか
えんえん15分くらい喋っていたら、
後ろのベンチに座っていたおばあさんが、じーーーーーっと見ていたらしい。
(川原談)


で、えんえん協議した結果、
何があるかよくは知らない「百草園」に行ってみることに。
バスと電車で行く。
こぢんまりした駅に着いて、ちょっと歩くと、
も、も、ものすごい、心臓破りの急坂が待っていた!
おばあちゃんとか、引き返しかねないような、すごい勾配。
歩くたびに、足首がすごい角度で曲がってる。
「わー、ここ自転車とか、上れないだろうし、くだりもこわそうだよねー」
「逆にトレーニングコースになったりして」
とか喋りながら、がんばって上る。


「百草園」の中は、のんびりした庭園だった。
梅の名所でもあるらしい。
今は、そんなに咲いてない時期で、人もぱらぱら。
ぐるっとひと周りすると、昨日の雨で途中ぬかるんだところがあり、
トリッペンの靴の裏に、しこたま泥が詰まってしまった。
トリッペンの靴は、底が厚くて、ジグザグにすきまがあるんだけど、
そこにきれいに入っている(笑)。
なんとなく砂利道などで落としつつ、帰る。


で、もう夕方なので、どっかでご飯を食べようかと言っていて、
くにぞうにいちおう電話してみると、
「こっちは、ポトフつくったから大丈夫。ゆっくり食べて帰りんさい」とのこと。
と、カワハラに言うと、
「えーーーー、ポトフ…、いいな~」と言っているので、
再び電話し、
「あのー、そっちが食べたいそうだけど(笑)」と帰ることにした。

帰ったら、くにぞう、
掃除機をかけ、冷凍していた餃子の中身も包んでくれ、
しいたけのホイル焼きをつくったり、いろいろ準備してくれていた。





ポトフは、くにぞうが前回ビタクラフトでやって、
今回気がつかず、別の普通の鍋でやっていたので、まだちょっと固め。
やはりビタは、短時間でやわらかく煮える。


餃子を焼くのは、私が。





あと買ってきたサーモン、生ハム、昨日つくっておいた黒豆、
昨日のおひたしの残り、白菜漬けなど。





近所の製麺所で生パスタを買ってきたので、
どうしようかと思ったが、
余った餃子の具と、余ってた生クリームをそのままフライパンで合わせて、
即席ソースにしたら、案外いけた。
ニラ風味ですが(笑)。






3人でカーリングの試合を観つつ、カワハラに、ちくいちルールを教える。
おもしろい一日だった。









2月19日(金)



フィギュアの高橋大輔の試合を、ライブの追っかけ再生で見る。
いやー、素晴らしかったなー。
私、フィギュアにはあんまり詳しくないけど。

後半に入れた、難しいトリプルアクセルの前に、
アナウンサーの人が、祈るような声で、
「降りてくれ!」
と言ってたのが、今も頭に残っている。
高橋選手は、見事に降りた。
銅メダルの表彰台でもうっすら涙ぐんでいたのを見て、泣く。
よかったね…。

ひざのケガをした時、このオリンピックの舞台に立てるとも思えず、
いっとき、逃亡したとも聞いた。
人生、みんな、挫折したり、逃げたり、乗り越えたり。
その後には、いいことが待っている。

だから、くさらないで、(時にくさってもいいけど)
「ただ続けてやっていく」
ということが、いちばんの決め手なのかもしれない。




小塚君は、4回転を見事に決め、
織田君は靴ひも事件で、流れっぱなしの涙だった。
悲喜こもごも。
でも女子の応援の日には、男子3人で客席に並んで、
顔に国旗のペインティングしたまま、
声を出したり、旗を振ったりしてて、非常にかわいかったです…。



しかし「4回転飛ぶ、飛ばない」の議論は、いろいろありますねー。
私、プルシェンコの4回転は、
マッチ棒がくるくる高速で回ってるようで、なんか笑ってしまう…。
でもこの人、8年くらい転倒してない!と確かテレビで言ってたと思う。
ひょえー。

その後、すべて終わったエキシビションの練習の時、
真央ちゃんに、ほっぺにチュウをせがんでいたプルシェンコ…。
ひょうきんな人なのかもしれない。











2月20日(土)

くにぞうと散歩に。
帰って、夜カーリング観戦。今日はイギリス戦。
イギリスのスキップは、19歳の美女、ミュアヘッド。
モデルさんのようにかっこよく、ショットも恐いくらい抜群。

が、今日は目黒もさえている!
2点差に迫られた第9エンド、目黒のラストショット。
前にガードの石があり、ほんとにすれすれのところを通ってこないと、
真ん中の石をはじけないほど、ストーンが混み合っている。



目黒の手からストーンが放たれる。
「ヤーーーーーー!(どんどん掃いて)」という声が響くなか、
解説の小林さんが、
「前(ガードの石)を当てるな、前を当てるな、前をかわせよ…」
ストーン、すべっていく。

アナウンサーの人が、「かわして!」と言った瞬間、
ストーン、ひゅん!ときれいにすりぬける。
そして、ヒット!

アナウンサー:「NO.1ストーンを取るのか!」
と言ってるそばから、
敵の石2つをヒット!!!し、違う方向に転がり始めると同時に、
小林さん「よおおおーーーーし!!! よーし!よし!よし!」
と絶叫!!!!!

ひとつは完全に出ていき、
もうひとつを、近江谷が必死にスイープして、日本のより外に掃き出す。

アナウンサー「なんと、なんとスーパーショット!!! 
日本、イギリスを破りました!!! イギリス、ギブアップ!」

なんと日本は、このひとつのショットで、
5点を取り(日本のストーンが円の中にたくさん残ってたので)
11-4で、10エンドを待たずして、イギリスが負けを認めた。
(もう逆転できないので)




「きゃーーー!!!! 勝ったーー!」と家でも絶叫。
息を詰めて見ていたくにぞうと、抱き合ってジャンプ!!!
「5点だよーー! すごすぎーー! よくあそこ抜けてきたあ!!!」
と興奮おさまらない私。

その後何度リプレイしてみても、
前のガードをすりぬけてくるところの
ストーンとストーンの間は、完全に1センチ以下だ…。
奇跡のショットと言うほかない。
「あそこ、すりぬけて、ダブルテイクアウトなんて、信じられない~!」と私。


そのあと、
「小林さんの目には、涙も浮かんでいます」と
アナウンサーの人が言っているので、笑った。

世界ランク7位のイギリスから、9位の日本が勝利をもぎ取った。
これで、2勝2敗。
いやー、夢の決勝に行くことがあるのだろうか…。
がんばったなあ、目黒。
この放送のラストは、いつもそんなに笑わない目黒が
満面の笑みで観客に手を振っている映像で終わった。くー、にくいね、NHK…。


カーリングを見ていると、
一寸先に、何が起きてもおかしくない、
「奇跡が起きても、そんなにおかしくない」
と思う。

たぶん、私たちの日常でも。
そんなことは、起きるだろう。





      ****************





夜。富澤商店で買った「にしんの甘露煮」をのせた、にしんうどん。
外では、時々「にしんそば」があると食べてて、
家で初めてやってみたけど、のっけるだけで、うま~!
青いものがなかったので、水菜をてきとうに散らしてみました。





にしんは、「(株)山本」の製品。
添加物が入ってないので買ってみたけど、使える!
おつまみに、麺類に、さいこう。

富澤は、通販もやっているのだと、今調べてて気づき、
見てたら、この甘露煮もあった。
また買ってこよう。