日記
日記や短文です。
日付は、下がいちばん新しいもの。
[2009年3月中旬]
3月16日(月)
朝5時からの中継となった第2ラウンドのキューバ戦。
CM分があるので、追っかけ再生で見ることにして、
ふたりで6時半に起き、慎重にテレビをつける。
松坂、6回までに8奪三振!!!
岩隈、馬原、藤川とつないで、6-0の完封勝ち!!!
いやー、大ちゃん、かっこよかった…!!!
今日は、長男1歳の誕生日だそう。
発熱の中島に替わって、片岡が先発し、ヒットも1本。
片岡も、盗塁に賭ける特集をテレビで見てから、
すごいファンになったので、がんばれ~という気持ち。
でもすごく調子のよかった中島発熱のニュースを聞いた時は、
「マジで?!」とかなりへこんだが。
打線は爆発、最後にムネリンもヒット!
が、イチローはノーヒットで、
途中、やや難しいファウルフライをポロリも。
イチローは、落とした後、自分が一番びっくりしてるように見えた。
あの、かたまった顔…。すごく心配だ…。
しかし、最速160キロ以上というチャプマンを打ち崩し、
完封勝ちとは、ほんとにすごい…。
ほーっとひと安心して、くにぞうと確定申告の提出に。
3月17日(火)
大学時代の女友達のおうちへ。
いつも集まる、女子3名。(2人は、共に4人家族)
冷えとりの新刊を渡すと、「すごいねー!」と見てくれて嬉しかった。
その後、ひとりの友達は、
今まで白米に混ぜて炊いてた玄米を全部に変えてみたり、
ぬか漬けを始めてくれたり、本を見て、熱心にやってくれているよう。
ちょうど娘さんも、玄米菜食などに興味があるようで。
ほんとに嬉しい。
人は、誰かの役に立つというのが、やっぱり好きなのだと思う。
かわしまよう子ちゃんに
『草かざり』(ポプラ社)を送って頂く。
か、かわいい…。
草花と容器の関係性がすばらしくて、
こんなことをどんどん極めている人って、いないと思う。
もう捨てられるはずの納豆パックとか、
コーヒーフレッシュのちいちゃい入れ物とか、
マヨネーズのキャップ部分とか。
今までの飾り方の集大成のような本になっている。
私も最近、道端の花をよく摘んできて、飾るようになりました。
普通の瓶だが。青海苔のボトルは、きれいです。
3月18日(水)
準決勝進出をかけた、日韓戦!
が、初回にダルビッシュが、いきなり3点取られる…! がーーーん!
替わった俊介もあぶなっかしく、
涌井の後は、そっからなぜ岩田? という交替。
顔が気弱全開になっていて、押し出しで1点ですけど…。
そのピンチで替わったマー君は一人をぴしゃっと押さえた! えらい!
すごい度胸の若者であるよ!!!
スポーツは、やっぱり心臓の強い人だと思う。私にはできないけど。
結局4-1で負け。
祈るように見ていたが、イチローは、またノーヒット…。
イチローにも、こんな苦しいことが起こりうるんだなと思う。
生涯でいちばんの苦しみでは。
会見はせず、通り過ぎていった姿が、痛々しかった。
城島も、バットを置いたままにして、退場処分。
不穏な雰囲気。
試合後、韓国がまたグラウンドに旗を立てた。
しかし、これは韓国国内でも賛否両論のようだが。
優勝してないのに、グラウンドに、というのは、
上で見ている神様は、いい気がしないだろうなと思った。
************
夕飯は、お休みのくにぞうが全部つくってくれた。
『男のイタリアン』(オレンジページブックス、男子厨房に入るシリーズ)
を見ながら。
●グリーンピースのペンネ
●サーモンのマリネ
●タコのトマト煮
(本では、イカも入っていたが、下処理がめんどくさいのでやめ、
イタリアンパセリの替わりにネギを散らしたらしい。アレンジだそうです…)
特に、右奥の「豚肉の白ワイン煮(ローズマリー風味)」は、
ほんとに風味がすごくついてて、盛りつけもかわいくしてあった。↓
(ローズマリーは、近所の野菜販売所に売ってたもの)
くにぞうが、どんどん料理の腕をあげております。
3月19日(木)
これに負けたら、もうWBC終了!の、敗者復活、キューバ戦。
ナカジーも発熱から、復帰!
試合前の練習で、「すぽると」の高木豊に
「このシビアな時に出てきて…、救世主になる?」
と言ったら、ニコニコ「なりますよー」と言っててかわいい。
そして先発、い、岩隈です…。
うわあああー。やってくれるとは思うけど、
こんな試合をまかせられるなんて、ほんとに見ている私がドキドキする。
しかし岩隈は、まったく落ち着いてて、
どんどんゴロの山を築いていく。
めちゃくちゃ、かっこいい!!!
そして4回、2アウト、2、3塁のチャンスで小笠原。
センターへのフライ(あー、だめだ…と思ってた)を、
霧のせいなのか、キューバの選手が落球!!!!!
青木と稲葉の2人が帰ってくる! 2点先取!!!!
ほんとに、くにぞうと手を取り合って、ジャンプしましたね…。
でも、落球というけど、
けっこう後で何度も見ると、伸びていく難しい当たりで、
キューバの人だから、あそこまで追いついたけど、とも見える。
でもそんな霧が出ていたことも、岩隈に味方したといえる。
乾いたボールも、しめってくるし。
後で、これ、仙台の楽天のスタジアムに出る霧と一緒だ、と気づく。
きっと岩隈も慣れているであろう霧。
やっぱり岩隈は何かに守られている、と思った。
**************
そんな2-0の中で、なんと、もう
前から決まってた打ち合わせに出掛けなければいけない私!!!
事前に準備をしつつ、2点入ったところまで見れて、よかったけど。
玄関で見送ってくれるくにぞうに、
特攻隊のような決意で、
「結果見ないように、がんばって帰ってきます!」と言う。
「がんばろう!」とくにぞう。
くにぞうもそこから、メディアを封印。
川原宅で打ち合わせだったので、昨晩
「明日野球がたいへんだから、絶対に私に何も言わないで!」とメールしておく。
(かなり迷惑な奴です…)
もうこんなことに慣れている川原さんも、「了解~」てな感じで。
打ち合わせは、つつがなく終わり、急いで帰宅。
まずいちばんあぶないのは、駅のキヨスクの見出しなので、
全体に薄目にして、下のほうを向いて歩く。
座頭市か…(笑)。
耳は、誰かの会話が入ってこないように、iPodで塞ぎ、
電車の中のテレビも絶対見ないようにする。
が!、そうすると、
耳も塞いでるので、降りる駅が全然わからないことが発覚!
んが、駅の表示はそのテレビの真横にあるのだ! うおーーーー!
しょうがなく、ごそごそ何度も後ろを向き、窓の外のホームの表示で確認。
なんとか無事に降りて、下を向いて歩いていたら、
な、なんとすぐ前に畳んだ新聞を手に持ったおじさんが!
あ、あぶなーい!!!
いきなりさらに座頭市になって、横を向く。
はあ、はあ…。あぶなかった…。
そっから階段なので、落ちないようにしながら進み、
キヨスクの前は、完全に顔を真横の壁のほうに向けて進む。
バスに乗って、ほっとしたのもつかのま、
前のお姉さんが、携帯でニュースを!!!
あ、あぶなーい!!!(再)
また目を伏せるが、酔うといけないので、窓の外を見る。
外に新聞持った人いないよね、と思いつつ。
ようやくバスから降りて、くにぞうに電話すると、
「えーーーー!!!、もう着いたの?! 無事に?! すごい!!!」
とかなりの大声だった。
そして家の中に無事に入って、気が抜ける。
はああーーーーーー。
やったああーーーーー。帰ってこれたーーー。
他にこんな人って、絶対いないよね(笑)。
神妙にテレビをつけ、続きから、追っかけ再生。
************
その後、岩隈はヒットも打たれ、
今度こそ点が入ってしまうか、というところを粘り強く投げる。
2アウト1,3塁から、フォークで空振り!!!とか、
2アウト、3塁から、ピッチャーゴロ!!!とか。
そして、なんと6回終わるまで完封!!!!!
感動…。18個のアウトのうち、内野ゴロが15個だって。
今日はすごい霧で、外野の視界がものすごく悪かったから、
もしもフライが増えたら、危ないところだった。
さすが岩隈の、低めにコントロールされる球からのゴロが、炸裂!
これは、故障のあったひじや肩を酷使しないよう、
球数を少なくするために、
「三振より、ゴロを打たせて捕る」
という岩隈が苦労して編み出した投球術(とテレビの特集で見た)。
あの苦しさがあったから、こんな日がある。
7回からの杉内もすばらしかった…。
あんまり目立ってないけど、最初からどの試合の継投も、杉内すごいぞ!
(関係ないけど、すごく「いっこく堂」に似てますね…。
今試しに、「杉内」と「いっこく堂」で検索してみたら、すごいヒット…)
最後、藤川が出てくるのかと思ったら、杉内のまま!
9回は、フライ、三振、フライ!で、ゲームセット!
くにぞう、杉内のすごさに泣きそうになっていた。
イチローは、最後に2つヒットが!
その前にバント失敗!で、もはや絶望か…の後、
7回表に13打席振りに1塁の頭を越えた時には、
「きゃーーーー!!!」と絶叫。
「打ったああああ…。打ったよおおーー、くにぞうー」と泣きそうな私。
その次の打席、9回には、鮮やかにセンターオーバーの3塁打!
すっごいイチローっぽい。本調子戻ったか!という打撃。
そこを起点に、1点追加!!!
ベンチで久々にイチローの笑顔が映し出される。
それを見て、涙が出た。
あの笑顔をちらっとでも抜いたカメラマン、最高!
イチローが笑った…。ほんと、よかった…。
そして、結局完封で5-0で勝ち。準決勝に進める!!!
わああああああ…。嬉しい…。
青木は、今日4安打だそう。
青木は、ほんとに、ほんとに、ほんとに、毎試合すごい。えらい。
同じ名前だが、家で「青木ー!」と叫んでいて、おもしろい。
しかし、こんな試合を、岩隈のファンになってから見れて、本望です…。
記者会見で、原監督と並んだ岩隈の隣で、
原監督が、「パーフェクト!」と言ってくれた。岩隈、嬉しそう。
ナカジーは、試合後、高木に通路で「救世主!」と呼びかけられると、
ニコニコ「なってます?」と関西イントネーションで照れ笑い。
「なったじゃーん!」と言うと、
「勝ったですよね」とへんな日本語で言っていた。子供~。
「あの粘って取ったフォアボールと犠牲フライはでかかった」
と言われるとすごい嬉しそう。
はー、しかし、霧の中を飛んでいく小笠原のフライも、忘れないだろう。
そして明日、また韓国とだ。
ほんとに、またお前か!という感じですよね。
3月20日(金・祝)
起きると、くにぞうが、朝の日刊スポーツ(宅配)を
「見て」と差し出してきた。
キューバに勝って「国民的ヒーロー誕生!、岩隈」の一面。
その「とっておきメモ」というコーナーに、
岩隈の奥さん、まどか夫人のコメントが。ちょっと引用。
(夫人は、1月に第2子の長男が生まれたばかりなので、日本で応援)
「毎日電話をくれるんです。すごく落ち着いてます。
チームを信じている様子です。
『絶対大丈夫。日本は普通にやれば強い。俺は大丈夫』と話してます。
チームの皆さんから刺激を受けているようです。
ダルビッシュ選手、松坂さん、青木さん、いろんな人達と話をして、
『だから、この人たちはすごいプレーができるんだ。
天性だけじゃない。向上する心があるからなんだ』と話してます。
主人は今が、楽しいのだと思います。
楽しいと、それが結果に出るタイプなんです」と。
くにぞう、
『主人は今が、楽しいのだと思います』
というところで泣いたようだ…。
そんなことが言える奥様って、ほんとに素敵な人だなあと思う。
その後の記事では、
渡米前に岩隈選手が半日だけ仙台で過ごし、都内に戻る時、
「絶対、金メダルを取って帰ってくるから。
帰ったら公園に行こう」と約束したと書いてあった。
公園は、ものすごくかわいがっている長女の、羽音(うた)ちゃんが
大好きな場所とのこと。
「世界一になった後、普通の公園って!!!」
と私たち。
そんな地味な、というか、
ほんとうの幸せを知っている岩隈一家をすごく尊敬する。
この記事を書いてくれた日刊の金子航さんにも感謝…。
ちなみに岩隈選手は
ご自身のHPを持っていて(扉の顔は若い時のなので、やや今と違う)、
フォトギャラリーには、羽音(うた)ちゃんとのラブラブショットが満載。
ほんと~に全部かわいいよ~! そして、いいお父さん…。
*****************
そして今日は、韓国との1、2位決定戦。
負けられない試合ではないので、ちょっとは緊迫感が少ないが。
内海が、初回に1点取られる。
なぜ、内海…と思った通りになって、いやーな感じ。
その後、今日はマンション全体で火災報知器を設置する日で、
午後にお願い…と祈ったものの、ピンポーン!と。
しょうがなく、テレビどうしよう、と考えがまとまらないまま、
追っかけ再生で、なんとなくつけておくことに。
気さくな雰囲気のおじさんがふたり登場。
なんとなく野球に関心があるみたいで、
テレビがついてるのを確認して、「今どうなってます?」と。
「1点取られて、負けてます」と言うと、
「え…」と言われたので、あわてて
「これ、追っかけ再生で見てて、言わないでくださいね!」と言う。
「あーあー、はい」と理解したようなおじさん。
そうこうしているうちに、なんと内川がホームランを打ってしまった!!!
なんと。すっごい喜びたかったが、
工事の真っ最中で、あらまあ、打った…という感じに。
が、同点に追いついた!
そして、村田、岩村と出塁したのを、片岡がタイムリーで逆転! 2-1に。
すっごい喜びたかったが、まだ工事中(笑)。
工事が終わったおじさん達に「逆転ですね」と言うと、
そうでしょう、という笑顔。こんな試合観戦初めてです…。
おじさん達を無事に送り出して、試合に集中。
**********
途中から小松が好投!
そして6回裏1アウトで、マー君に継投。
なんと残り、ふたりとも空振り三振!!! すごーいよおおお!
が、7回の先頭打者にソロホームランを打たれ、同点に!
あの時のマー君の顔、なんとも困惑した複雑な表情で、かわいそうだった。
しかし、8回に青木のいきなりのプッシュバント、セーフ!
から、稲葉のヒットエンドラン、
小笠原、岩村のタイムリーで、3点追加!!!
9回には、イチローの二塁打から、青木、稲葉と打って、また1点!
ピッチャーは、内海、小松、マー君、山口、涌井、馬原、藤川と
7人のリレーで2点に抑え、すごかった!
6-2で勝ち!!!
韓国は勝ってアメリカとじゃなく、
負けてベネズエラとやりたかったという噂も。
1、2位決定戦だから、韓国国内ものんびりしていた。
この組み合わせ結果がどうなるのか。来週を待つ。
3月21日(土)
急に白和えが食べたくなったので、こんにゃくなど買ってきて、
夕方つくる。とても、てきとうなつくり方…。
市販のすりゴマを、あともうちょっとだけ、すったところに、
なめらかな絹ごし豆腐をそのまま投入!(木綿よりつぶれやすい?と)
まぜる。あまりなめらかになってなくても、気にせず。
塩、醤油、きび糖で味付け。
にんじん、ほうれん草をビタで塩茹で。
こんにゃくは、いちおう匂いを取るために、ゆがきました。
で、具をさっきのすりばちに入れて、和えるだけ。
醤油、みりん(←衣がゆるくなるけど、混ざりやすいので)
などで、味を調整。
おいしかったです。
こんにゃくって、白和えのがいちばん好きかも。
3月22日(日)
韓国vsベネズエラの準決勝をくにぞうが見ていた。
私は、たまったホームページの更新作業。
「初回に5点、韓国が取りましたー」と、
くにぞうからのベンチリポート。はいはい…。
「もう勝ちじゃん」と言った通り、10-2で韓国の勝ち。
やっぱりベネズエラのほうがよかった…?とちらっと思う私。
夕方、
「は~、明日(準決勝)、どーなんのかな~」とふと言うと、
くにぞうが、「たのみますよ」と言う。
仕事を終わらせといて、ということかと思って、
「だから、今日必死にホームページやってるじゃん!」
と言いたかったのに、
「だから、今日必死にホームランを…!」と言ってしまった。
かなり重症です…(笑)。
3月23日(月)
ついに、準決勝…。アメリカ戦!
いつも応援しているレッドソックスの
ユーキリスとペドロイヤが故障で離脱していて、逆によかった。
敵だとなんか、複雑な気持ちになりそうで。すごい打つし。
松坂先発。
が、先頭打者にいきなりホームラン! がーーーーーーーーん!
が、2回裏に小笠原のヒットから、1点取り返し、同点!!!
しかしまたすぐに1点取られる。
胃が痛い…。すごく。ものすごく。
途中であまりにおなかがすいたくにぞうが、パンを食べると言うので、
一緒にちょっと焼いてみたが、胸がいっぱいで食べられず。
が、4回裏に打線爆発!
ムネリンも、中島も、みんな打った。
イチロー以外、オズワルトをほとんどの打者がめった打ち!で5点取る!
うわーーー。よかったああーーーー。
しかし、簡単にホームランを打つメジャーリーガー揃いなので、
まだ安心できず、パンは喉に入らない(笑)。
松坂が、2アウト、1、2塁のピンチのまま、
98球でマウンドを降りる。
その後を受けた杉内、フルカウントから、空振り三振~!!!
かっこいーー!
その後継投したマー君は、
こないだホームラン打たれて、私が見ててドキドキだったが、
なんとヤンキースのジーターをショートゴロに!
一番こわいと思ってる強打者、ライトを空振り三振!
で、この回、押さえた!!!
すごいー! 泣きそーだー。 すごい20歳!
***********
その後は、馬原。よかったけど、打たれてしまい、6-2を6-4にされる。
まっさお…。でも2点取られた後、こわいロンゴリアを空振り三振!
かっこよかった~!
8回裏、この日先発のムネリンのゴロを
なんとジーターが悪送球! これがセーフで、片岡が帰ってくる!
イチローにも最後の最後に初ヒットが!
ライト前へのタイムリー。中島も打って、この回3点追加!!!
9回、最後の抑え、藤川じゃなく、
ダルビッシュがブルペンから走ってくる…!
あわわわわわ。ほんとに、ダル!!!
大丈夫なのか。5点差あるから、大丈夫か。
ひとりヒット打たれたけど、
最後は見逃し三振で、マウンドで吠えた!ダルビッシュ。
しびれた…。
クローザーは、藤川がWBCのボールや硬いマウンドと合わなくて、
調子が今ひとつ、ということで、
山田コーチがダルビッシュに要請したらしい。
(藤川が自ら「僕、スピードが出ないんですよ」と山田さんに言ったそうだ。
雑誌『ナンバー』4/16号より)
ダルビッシュは、クローザーなんて初めてなので、
何回から投球を始めて、肩をつくったらいいかとか、
藤川に全部教えてもらったそうだ。
藤川、超いい人~(泣)。
自分のプライドや、投げたいという気持ちも大きかっただろうに、すばらしい…。
9-4でアメリカに勝ち!!!!!
ほんとにこれで決勝だ…。夢じゃないだろうか。
くにぞうにつねってもらった。
いたい…。
************
終わってから、ムネリンと杉内のインタビューもあった。
杉内は、「同級生である松坂のランナーを帰すわけにはいかないと思った」と。
「後で(松坂に)焼き肉でもおごってもらいます」とも。(新聞に)
杉内、ほんとかっこいいな。
日本の投手陣、みんなすごいな。
ムネリンは、
「イチローさんは、僕が塁に出ると、必ず打ってくれるので、
それを信じてました」と言っていた。
そして「今日初先発ですが…」の問いに、
「東京ラウンドから、僕はベンチでも、試合に出てましたから」
と名言をはく。
ベンチでもずーーーーっとグラブをつけたまま応援してたり、
声を出したり、選手を出迎えたりしてたのが、映ってたから、
ほんとにかっこいいと思う。
普通は出て活躍したいと思うだろうけど。
そんな気持ちは、やっぱり伝わる。
スタメンで活躍した第1回もすばらしいけど、今回はそれ以上に、
忍耐も必要な、すばらしいことをやりとげたなあと思った。
ショートが2つあったら、
中島と2人でやらせてあげたい!とずっと思ったよ。
岩村のセカンドがきっと動かせないから、ここに片岡も入ってくるしねえ。
この、すがすがしー、若者3人よ。
終わって「勝ったあああーーーー!!!」とくにぞうと握手し、
精神の緊張がピークに達して、もうだめです…、と布団に横になる。
んが、そこから寝たまま、
夕方のワイドショーを録画しては、できれば編集をと操作…。
ハードディスクも限界ぎりぎりまで録ってるので、
少しでも早く空けないといけないのだ。
そこから、ちょっと余裕が出てきて、
通りかかったくにぞうに、布団の中から、
「あのさあ…、やっぱりどう考えても、
1、2位決定戦って、絶対いらないよね…」とか言っていたら、
布団から、えらそうに言ってるのがおもしろかったようで、
「お布団評論家」というあだ名を付けられた。
ま、いいでしょう…。
あー、ほんとに決勝だああ…。
こんなことってあるんだなと思う。
スポーツを観ていると、
「奇跡は起こる」ということを信じられる。
3月24日(火)
いよいよ、決勝です。
韓国との激戦も、泣いても笑っても、これが最後!
ドジャー・スタジアムの空は、すごく晴れていた。
最初のトロフィ返還の式典に
前回優勝した王監督が登場しただけで、なんかもう、涙が出てくる私…。
なんなんだろう。
昨晩の試合後のインタビュー。
「世界一を賭けたマウンドということになるんですが…」と言われた岩隈は、
「プレッシャーかけますね~」と笑顔で言い、
「とにかく楽しみたいと思います、最後の1試合だし 」と言っていた。
この受け答えも、素敵。
が、後で何かで読んだか、テレビで言ってたか、
試合前は、吐きそうなほど緊張していたという。
でもマウンドに上がったら、落ち着いたと。
その岩隈、3回まで、ひとりの走者も出さないパーフェクトピッチング!
かっこいいーーーー(泣)。もはや芸術…。
そして3回には、
中島のヒットから、小笠原のタイムリーで貴重な先制の1点!!!
が、5回に岩隈、ホームランを打たれ、1-1の同点に。
さーっと冷や水を浴びせられたような気持ち…。
その後続いて、レフトへ打たれ、
今日レフトに入っていた内川が前に落とす…!!!
うわあーーーーーーーーーー、と思った次の瞬間、
2塁の岩村に矢のような送球で、タッチアウト!!!
信じられん!!!
後で、普通の外野なら、
あんなふうに思い切って突っ込んで逆シングルで取れない、
とかさんざん言われていて、(ほんとは内川は、内野手)
インタビューで内川自身も
「後ろから見てて、こんなきれいなボールが投げれるのかと…」
とか、すごく笑いをとっていた。
こないだのホームランも、
「1年に1回、あるかないかの当たりで…」とか言ってたし。
内川って、おもしろい人なんだなあ。
そして7回には、片岡のヒット、イチローのセフティバント!
そっから、中島のタイムリーで、また2-1に!!!
西武コンビ、すごいよーーー!
8回にも、内川、稲葉のヒット、岩村の犠牲フライでまた1点!
3-1に!!! やったーーーーー。
*********
岩隈は、ずっと好投を続け、
8回もマウンドに上ったが、ついに1点返され、3-2に。
97球投げたところで、 杉内に交替。残りのひとりを打ち取った!
「はあーーー、1点差で9回かあ…」と胃がキリキリする私。
くにぞうの手のあせも、びっしょり…。
9回裏は、今日もダルビッシュ!
最初のバッターを空振り三振に、よっし!!!!
しかし、そこから連続フォアボール…。まっさおです…。
そして、ほんとに目を疑いたかったけど、
三遊間を抜けていくヒットで、同点のランナーが帰ってくる…。
もうひとり打ったら、サヨナラ負け…。
椅子から床に崩れ落ちる私…。
韓国の恐ろしさ、粘り強さは、
今までも散々見せつけられてたけど、これほどまでの底力が。
しかし、最後のバッターを空振り三振ーーー!!!!!!!
ダルビッシュって、あんな場面でよく投げられるもんだ…。
***********
そして、延長戦。
「もういやだ~、だから、もうちょっと点取れる時に取っとかないと。
あの満塁、栗原(ゲッツー)じゃなくて、最初から稲葉でよかったじゃん…。
渡米して、そんなすぐは無理だよ…」
とか、泣きそうな私。
そして、一生忘れないであろう10回表。
先頭の内川がヒット!!!
飛び上がるくにぞうと私!!!
そしてなんと稲葉が、初級で送りバント成功! えらすぎる!
岩村がレフト前ヒット!!!! きゃああーーー!
1アウト、1,3塁で、片岡にかわって、代打ムネリン!
だ、大丈夫か?!
後で、イチローは、インタビューで
「ムネは、ずーーーっとベンチでもグラウンドでも、
ひとりで声張り上げて、盛り上げてて。
今回お前一番がんばったんだから、全部持ってけ」
という気持ちで、送り出したそうだ。
しかし、初球をショートフライ…! あああああ。
地面にバットをたたきつけるムネリン。
そして、2アウト、1,3塁でイチローに回ってきた。
あああああああああ。
どうなるんだろう。もうこんな緊張状態、味わったことないです…。
死んじゃいそう…。
2ストライク、2ボールになるまで、ファウルを何度もして、粘るイチロー。
途中で、岩村が2塁に盗塁! 2アウト、2,3塁に。
1塁があいたのに、敬遠はなし。
そしてついに、イチローが、バットを振り、
カメラの正面に向かって、球がひゅーっと飛んできた。
センター前にヒット!!!!!!!!!!!!!
きゃーーーー!!!! きゃーーーー!!!
打ったー、走れ、こい、こいこい、帰ってこい!!!
やったーーーー!!!(泣)
くにぞうと飛び上がって、抱き合って、何度もジャンプ。
ほんとに起こったことだったのか、画面を見たいが、
飛び回っているので、見れない…。
ほんとに2点入ってる!!!!
5-3!!!!
こんなことって!
イチローが!
最後に!
その瞬間、ベンチでムネリン(やっぱりグラブとボール持ってる)と
並んで見守ってたダルビッシュが、下を向いて、渾身のガッツポーズ!
でも、まだ何があるかわからない10回裏。
ダルビッシュは、またフォアボール。ぞおっ。
がんばれ、ダル!
そっから、空振り三振! センターフライ!
あとひとり…。
ついに。
そして、最後も空振り三振!!!
仁王立ちで吠えるダル!
走ってくるナイン!
優勝だ…。二連覇だ…。
ほんとうだ…。ほんとうに…。
くにぞうと抱き合ったまま、テレビのほうを見つめる。
(見にくいので、離れる)
ほんとうだ…。
二連覇だーーーーーーーーー!!!!!
こんなことがあるんだ…。
イチロー、内川、青木の外野3人が、
遠くで抱き合って、走ってくるのに感動…。
場内一周、紙吹雪、トロフィーを掲げるイチロー、
みんな、最高の笑顔の記念写真。
でもあのショット、顔が写り切れてない人がかわいそうだから、
何ショットも撮ってあげてほしい気持ち…。
岩隈も、けっこう城島の腕の影になってたし…。
MVPは、2回連続で松坂。
「クマに…、(言い換えて)岩隈君に悪いなと思いました」
と言ってたので、すごく嬉しい。
さすが、大ちゃんだ。これで、岩隈の名を、世界にアピールできるし。
**********
シャンパンファイトは、各局全部見て、
おー、この局は、ここも入ってる…とか、細かくチェック。
同じものを何回も何回も見ても、嬉しい。
ブルペン捕手の小山さん?まで胴上げされていた。
みんなを影で支えた方だそう。
いいねー、こういうの。
マー君は、ちょー、おもしろかった。
みんなを次々に胴上げした流れで、
「マサオ、マサオ!」
(←本名「まさひろ」です。なんでも北京オリンピックの時、藤川に
「お前は、マー君って顔じゃない、マサオだ」とあだ名をつけられたらしい)
と呼び出されたのに、
胴上げされないばかりか、みんなに囲まれて、蹴られていた。
「あー、ショックだー!」と叫ぶマー君。
大爆笑のみんな。ほんとにマスコットだなあ。
「ほんっとにお前さんたちはね~、強いサムライになった!
おめでとうー!!!」
と芝居がかって言った原監督もかわいい。
それを見て、小さくガッツポーズまでして、きゃっきゃ喜んでいるイチロー。
「お前さん」という言い方に何か秘密があるのでは。
しかし、どの局も言わない…。
そっから、夜の11時半までニュースを延々見続け、
もういろんな映像見て、インタビュー見て、何を見ても、涙が出てくる…。
なんでだろう。
ほんとに、みんな子供のような人達。
これをくにぞうとふたりで、ずっと熱く見れたことも幸せ。
最後のセンター前のヒットは、
原監督も言ってたけど、私も一生忘れないだろう。
**********
あ、そういえば、実は、私、今朝珍しく、
もう優勝した夢を見ていて、あ、これからか、と思って目が覚めた。
そして、くにぞうは、WBC始まるかなり前に、
「2連覇して、岩隈がヒーローになるよ」と言っていた。ほんとに。
まさかあ、と思ってたけど。
くにぞうは、ちょっと予知っぽいところもあるようです。
夢に見るらしい。
はあ、しかし、ほんとに勝ったんだなあ。
岩隈、よかったね。家族で公園に行けるね(笑)。
決勝の試合は、私の少ない野球ファン人生の中で、生涯最高の試合だった。
こんなことを見せてくれた侍達に、深く感謝。
私も、もっと、渾身の力をこめて、
自分のできることをやっていかなければ。