2011年3月18~28

日記

日記や短文です。


↓日付は、 ブログのように、一番下から始まります。



[2011年3月]



3月28日(月)


石井ゆかりさんのサイト(3/27)の、
上から3番目にリンクしてあった、
被災地へ、医療スタッフとして行かれた女性のレポートを読む。

私は弱っちいので、全然全部読めてはいないが、
素直な文章で、
現場のすさまじさと、一生懸命さと、いろんなものが、
どおっと襲うように伝わってきた。

1600件以上のコメントが寄せられたと、3/29のほうに書いてある。
(だから今は、最初が彼女からのお礼の文章になっている。
その後、ぐうっと長く続くレポートが)



その3/29の
「感情がなければ、どうだろう」という
石井さんの文章も、すごくよかった。

蟹座(私)は、感情で動く星座のようだ。
だから、この感情が、思い通りにならないのが、ほんとにもどかしいけど、
感情があるから、
生きていて、生き甲斐がある、
とも思う。

石井さんも、蟹座なのを、
途中で知って、ひそかにすごく嬉しい…。



       ******



石井さんの
12星座」(WAVE出版)は、すごくおもしろかった。
たとえ話である、フェアリーテイルにも、泣いた…。
そして、なぜだか「魚座」への憧れが増え、
いろんな星座の性格の違いが、
「そうなっているのかあ」とわかると、いとおしいような気がした。

この一連の石井さんの本は、
少しだけご縁がある(ずっと以前に展覧会に来ていただいたことから)
WAVE出版の飛田さんが、編集されているのだった。
私はそれを後で知って、驚愕した…。


ずっと「筋トレ」を見ていたので、
12冊に分かれた小さい本「蟹座」と
くにぞうの「乙女座」が出たとたん、むさぼるように読み、
(買ってきてくれたのは、くにぞうだが…)
ほんとうに笑ってしまうくらい、ほとんど当たっていて、驚いた。

蟹座の帯の文の、
「誰よりも臆病なくせに、
誰よりも危険な場所につっこんでいく。」
なんて、あああ、まさに! という感じなのです。

私はこうなっていたから、
こうしか、しょうがないんだあ、とラクになったりもした。

くにぞうのも思い当たるふしが、たくさんあり、
「だから、こうなっているのか、許してやろう…」と思えた。



         *********



先日飛田さんにお会いする機会があり、
その時点で、もうこれらの12冊の本は、61万部を越えているそうだった。
(今、WAVE出版さんのHPを見ると、70万部だった…!
この中の公式サイトの「12星座の言葉」も、すごくよいです!)

まず、こっちの小さい、かわいい表紙の本で、自分の星座を読んで、
分厚いほうの「12星座」を読むと、
もっと深く読めるような気もしました。個人的に。

どんな性格も、意味があって、
そのぶつかり合いで、いろいろなことが起きるけど、
それで、魂を磨いているのだろうと、今は思える。










3月27日(日)


くにぞうは、昨日に続いて代講へ。
役に立つ人を送り出すのは、嬉しい。


ほうきを、また昨日、今日と試している。
昨日は、茶殻で。
ちょっと細かくて、床にくっつく場面もあるような。
私には、濡らした新聞紙のほうが、扱いやすいよう。
クイックルなしでやってみたが、ま、なんとかなるかも。
ずっと続けられるかわからないし、
また掃除機に戻るかもしれないが、いい機会でもあると思う。



       **********



昨晩、遠くドバイの地で行われた、世界の頂点のひとつと言える競馬のレース、
ドバイワールドカップで、
応援している安田隆行厩舎のトランセンドが、2着に入った!
1着も日本の馬で、これは、ほんとうにすごい快挙らしい。

1着になった騎手のデムーロは、すごい親日家だそう。
喪章をつけ、
「レース前は、日本のために祈っていました。
日本で亡くなった
大勢の皆さんのために、 今日は、いいレースをしようと思っていました。
日本を愛しています。ありがとう」とコメントしたそうだ。
(日刊スポーツ3/28とテレビ報道の2つのコメントより)


安田先生は、
16日に個人で震災の支援として、50万の義援金を送り、
「ドバイで勝ったら、もっと寄付をしたいんですよ」とのコメントがあった。
ドバイは、競馬に携わる人の長年の夢だから、
あの2着は悔しいと思うけど、でも素晴らしい快挙でした。



       ***********



昨日の味噌の仕込みでかなり疲れたのか、これまでの緊張の疲れなのか、
寒けがして、半身浴→湯たんぽを入れて昼寝。
夜には、久々にガスファンヒーターをちょっとつけた。
地震以来、暖房なしで着込んでがんばる!とやっていたのだが、
ガチガチの考えでも、よくないかも。
ほどほどに。
起きたら、汗が出て、わりと治っていた。
ありがとう、いろんなことに、ついてきてくれている私の体。



       ***********



剛君が司会でもある、
FNS音楽特別番組「上を向いて歩こう」を見て、涙が流れっぱなし。
歌の力って、すごいと思う。

私が特に泣いたのは、槙原敬之の「遠く遠く」。
この歌をよく知っているからだろうと思うが、
遠くから、ただ思っている人のことを思って、泣く。

森山直太朗の「さくら」や、喜納昌吉の「花」もよかった。
いろんな世代に届く歌が、
次々に展開されるような構成になっていて、素晴らしかった。
歌って伝えられる人を、尊敬する。

今、必要な人の心に、届いたら、いいのだけど。











3月26日(土)


朝、電話がかかってきて、くにぞうは、急な代講に。
お役に立てるのなら、それでよし。


一緒に味噌作りを手伝ってもらおうと思っていたが、
もう大豆を浸してしまったから、今日やるしかない。

去年の要領でやっていく。(2010/2/26、27
今年変えたのは、2つの鍋のひとつを、
「まほうなべ」に入れて保温し、少しガスを節約してみたこと。

でも、まあ、やわらかくはなるんだけど、そんなにスピーディではない。
後から追っかけで、
とろ火でビタで煮たもののほうが、さすがに早く煮えてたので、
もう一度、火にかけて、煮加減が追いつくようにした。

     

        ******



半量ずつに分けて、2回戦やるんだけど、
その2回目のほうに、くにぞうが間に合ったので、一緒にやってもらった。

こうじとつぶした大豆を混ぜたりするのが、意外と重労働で、
これを2回もやっていると、
私は暑くなって、半袖になったりしていた。
動くと、温かくなりますね。が、さすがにクタクタ…。




あ。こういう「まほうなべ」や、
(ない方は↓)
発泡スチロールやバスタオル等で、鍋ごと保温しての料理、
今、こういう時に、役立つのでは。

ガスをちょっと使って、後は置いておくだけで、調理ができ、
わりとずっと温かいままなので。
私も、もっと積極的に使いたいです。







3月25日(金)


今日は、計画停電ではなかったのだが、
手回しラジオを聞いてみた。

こないだ、1、2分回しても、60分聞けないかも、と書いたが、
私が、全然回してなかったみたいだ。

時間をはかってやってみたら、
2分回して(意外と長い)、FMが55分くらい聞けたので、
あ、ちゃんとしてた…、ごめんなさい!、という次第。



      **********



たぶん、田中のり子さんのブログから知った
カメラマンの馬場わかなさん(昔一度だけ、ちらっとお会いしたことがある)
のブログ(3/24)で、
よしもとばななさんのブログの文章(3/12)を紹介されていた。

↑わかりにくくてすいません…。


「自分の、たったひとつの大切な心や神経を弱らせる方が、
不謹慎だと今は感じる。」
ということを読んで、なにか、安心した。

「もっとたいへんな人がいるんだから…」
と思いがちがけど、
やっぱり、自分だって、大切にしてあげないといけない。

たぶん、いろんなことが長期戦になるのだから、
そうやっていかないと、
後で、ぱたっとエネルギーが切れてしまっては、元も子もない。


上記の、
田中のり子さんのブログ(3/25,26)の
原子力についてのことも、とても参考になった。
他の電力(風力とか)は、そんな状態なのだ…。
今、池上彰さんは、
みんなへの解説者として、すごくお役目を果たされているなと思う。




夜。
地震の日にちょうど材料が届いた、
自家製味噌を、今まで、まるでつくる気にならなかったけど、
もう「こうじ」の賞味期限がやばいので、
計画停電のない土日に決行することに。
去年と同じく、大量の大豆を水に浸して、寝る。






3月24日(木)


先週、お休みだったヨガ教室へ。
先生の申し出で、チャリティヨガとなる。(授業料を義援金に)
暖房はつけないので、厚着をして、くにぞうと出掛ける。

いつもより、参加者が多いくらいで、
みんな、体と心をゆるめたかったのではないかな、と思った。
静寂。体の伸びてないところが伸びることの、よろこび。
神聖な時間に思えた。

終わってから、地震の時の様子を報告しあう。
やはり都心に近い人のほうが揺れたようだったし、
計画停電の差があることもわかった。(同じグループ内でさえも)

計画停電は、うちみたいなところはいいけど、
テレビの報道を見てると、
商売に関係した方は、死活問題になっていくかもしれない。
工場を止めないといけないとか、
個人の病院も、患者さんが、隣町へ行ってしまうとか。
なんとか、うまくいく方法はないのだろうか。



       ********



ヨガの後、行ける人で、ご飯とお茶にも。
話していると、みんなも、
多かれ、少なかれ、不安な気持ちを抱えていることがわかる。
どーんとかまえている人が近くにいて、
「大丈夫! 大丈夫!」と言ってくれたら、いいだろうなあ。
あ。自分が、そうならなきゃ、いけないのか。
でも、なんでもいいから、ちょっと話したりすると、いいね。


大きい駅に行き、少し買い物をして帰る。
家の外に出ると、わりと普通の日常を感じて、
家でテレビを見ているより、落ち着くのかもしれない、とも思った。

思ったよりは、物もあったけど、
まだあちこちで、「おひとり様何点まで」との張り紙も。
近所の八百屋さんは、わりと普通になっていた。



      *********



プロ野球のセ・リーグは、ついにパ・リーグと同じ日に開催となった。
こんな節電の時に、
最初、数日しか延期しない、というセ・リーグに、
いったいなにを考えているんだろう…、とがく然としていたが、
政府の御達しと選手会の要望も通って、同時開催となった。
(選手達は、ずっと延期を希望していたのだ)

選手会長の阪神の新井が
「まずは大変な時に、プロ野球の開幕問題のことでお騒がせして、
この場を借りて、おわび申し上げます」
というふうに謝っていたけど、
まず、それを、球団のオーナーさん達から言ってほしかった。

サッカー界のほうが、時期にしても何にしても、
すべて、さっと、協力しているように見える。



        *********



夜。あまりに耐えられないほど、眠くなってきて、9時に寝ました。
ヨガで、ゆるんだからではないだろうか。






3月23日(水)



余震で目が覚める。その後で、もう一度。こわい。
くにぞうが、ぐっすり寝ているので、
よくまあ、寝ていられるもんだ、と思うが、
こういう人がいるほうが、安心する…。



朝、くにぞうが、掃除機をかけてくれようとしたが、
「あっ、ピークタイムだから…」と、止めてみた。
ごめんね、くにぞう。
その後、
クイックルワイパーをかけてから、残った小さなゴミをほうきで掃く、
という新たなやり方を試してみた。

じゃあ、クイックルだけでいいじゃん、という感じもあるが、
パンクズみたいな固形物は、クイックルだと、取れないので。
うーん、
まあ、よかったような気もするが、どうなんでしょう…。
でも今は、そんなにいつも、ちゃんとしようと思わないようにしよう。



また12時過ぎから計画停電だと思ってて、
必死に日記を更新して、パソコンを閉じ、
リビングに行くと、くにぞうが、
平然と「今日は中止だけど?」と言っている。
あ、そうなんですか?



       ********



ニュースで。
水や野菜に、いろんな影響が出ていて、
いちいち、そうとうビクッとしてしまうが、
落ち着いて、よく解説を聞くと、大丈夫だと思えたりする。
でもお子さんがいらっしゃる方は、どんなに不安だろう。
私も、どっしりしたいが、なかなか、ニュースに一喜一憂してしまう。
でも、それで、普通なんだと思って。
すべての弱い自分をゆるす。


同じ市の友達が、
「携帯から登録すると、停電情報などを、その都度送ってきてくれる」
というのを教えてくれた。
翌日から、すごく重宝した。ありがとう。









3月22日(火)



昨日に続いて、玄米ご飯も、蒸す鍋で温め直してみた。
以前、やってたこともあるし。
はい、ぜんぜん大丈夫です…。
ご飯を移したり、「ざる」を洗ったりする、ちょっとした手間だけなのだよねー。
ずっとできるか、わからないけど、とりあえず、今は。
その鍋のまま、テーブルへ。ほかほか。


今日も15:20から、計画停電。
今日は、思い切って、納戸の中の片づけに着手。
(くにぞうは、昼寝。精神的な疲れがあるらしい…)
ここも思ったよりは、整理してあったが、
それでも、もういらない過去の資料など処分。

全部出して、拭いていくと、
その場所の「気」が清められるような気がする。


今日は、手回しラジオを聞きながら、やってみた。
FMの「ナックファイブ(埼玉)」が、よく入る。
手回しは、1、2分回しても、
説明書にあるように、60分は持たない感じだ。
(AMは、もっと持つのかな?)

回し具合で、よくわからないけど、
2、30分たつと、ひゅーんと消えていく。
でも、またグルグルその場でハンドルを回すと、すぐ復活するので、問題ない。
電池を使わないと思うと、とても安心する。



     *******



作業を進めていたが、
だんだん、夕方になってくると、
曇りの日なので、部屋が暗くて、全然見えなくなってくる。

そこへ、くにぞうが起きてきたので、
ろうそくをひとつつけて、
またパソコンで、DVDをちょっと見た。
そうして、1時間くらいしたら、ぱっと明かりがつく。
おー、ついたー、という感じ。

夕飯。
きんぴらごぼうを、停電前につくっておいたので、それも。
これからも、
電気のピークじゃないお昼時に、
できるおかずは、やっておきたいものだなと思う。










3月21日(月・祝)


東京も余震が多いので、
揺れてないのに、「揺れてる?」と感じることがよくある。
地震酔い」というのも、ネットでよく目にする。
諸説あるが、
「三半規管」が弱くて、酔いやすい人が、なりやすいみたいだ。

だから、私も、わりと。
でも私の場合は、気合いで乗り切る…。
昔、「めまい」という不調を経験しているので、あれに比べたら、全然ラクだ。
あれは、ぐるぐる回って、ほんとうに厳しかった…。
(だから、何か経験するって、何事も、ほんとに後で大事だと思う…)


対処は、それぞれですが、
ほんとうに地震で揺れた時、私は
●寝てるより座る、
●さらに、座るより立ってる、
ほうが揺れを感じないので、そうしたりもしています。

「リラックスして」とよく書いてあるけど、
なかなか難しいと思うので、
体操などして、「具体的に体をゆるめる」のは、よいのではないかと思います。
「はああーーーーっ」と息を吐くのも。




       ***********




うちも電子レンジを、まだまだ使っているのですが、
消費電力が大きいと、昨日ネットで知ってから、反省し、
ビタクラフトで茹でた温野菜の温め直しを、蒸し器でやってみました。
前々から余裕があったら、やっていたけど、
ついレンジのほうが簡単で、戻っていってたので。

いつものビタに、ちょうどはまる「ざる」をかませ、
1センチくらいのお湯で、蒸す。
ブロッコリーなので、すぐできた…。
あー、こんなにすぐ、簡単だった。
反省…。



その後、パンもその上にのっけて、蒸す。
これは、時たまやっていたが、蒸しパン、おいしい。

知り合いの方にも
「フライパンの上に、何か台
(100円ショップでも、
脚と穴がついてる「蒸し板」みたいなのが、売られてるらしい )
を置いて、フタして蒸すと、パンなんか、これですぐ」と、
以前、勧められていて…、ついに、やりましたよ!


ほんとに、前々から、電子レンジを持ってない方への憧れがあって、
周りのお友達も、「なくても全然大丈夫ですよ~」と言われていて、
それを、そうかあ…と思いつつ、過ごしているのだけど、
この時期に、ちょっとトライしてみようかなと思う。

でも、まあ、完璧ではなくだけど。
(この時期に完璧を目指すのは、
ただでさえストレスを受けているので、やめようと思う)

ま、ちょっとでも、蒸し器に移行できて、よかった。
鍋と「ざる」があれば、
けっこうどんなのでも、蒸し器にできると思います。



      **********



節電にも、停電時のためにも、
冷蔵庫は、詰めすぎないほうがよいようだ。
が、逆に「冷凍庫」は、スカスカより、詰まっていたほうがいいみたい。
溶けにくい、ということでしょうね。

で、この間、テレビで、
冷凍庫にあまったスペースがあったら、
ペットボトル(小)に水を入れて、凍らせるといい、と言っていた。

ほほう、と思って、
ペットボトルが一個だけ取ってあったので、やってみる。
でも、まだ空きスペースがあるので、
考えて、
ビニール袋に水を入れて、入れてみた。
あと小さめのプラスチックのタッパーにも。
今のところ、よさそうです。
物が増えたら、すぐ取り出して、水を捨てればいいし。

こういう「凍らせたペットボトル」等を、
停電の前に
冷蔵庫のほうにも入れておく、というのも見ました。
(これは、まだ、いいかな、とやってないですが。夏には、よさそう)








3月20日(日)


ヤフーのニュースで、
夫の最後の贈り物」という記事があって、泣く。
亡くなった旦那さんが、
日頃、指輪なんかくれる人ではなかったのに、
「たまには指輪とか欲しいけど、パパはプレゼントくれる人じゃないもんね」
なんて以前言っていたら、
遺品の中に、指輪があったのだそう。

家族を失った方が、どれだけいらっしゃるか。
何も、言葉が見つからない。



      ************



昨日、原発の放水にあたってくれた
ハイパーレスキュー隊の、任務終了後の会見がすごくよかったらしく、
(石井ゆかりさんも書いてあった)
またいろんなニュースで、繰り返し流していた。
(なので、見た方も多いでしょう)


この放水にあたる危険さは、並外れていたようだ。
まずホースを海から引いてくるのに、
がれきのために、車が入れず、車両でホースが敷けなかった350メートルを、
4時間検討したうえ、
やはり車から降りて、人の手で敷くことに決定したよう。

1本100kgもある重いホースを7本、
放射線がかなり高い地域で、被爆の基準を超えないようにしながら、
時間との戦いで、20人で20分の作業。

その放射線量を、常に最前線で計っていた
石井隊長も、翌日のテレビに出て説明してくれていた。
(そのため、石井さんが、いちばん放射線をあび、限界値の少し下だった)


昨晩会見した中のひとり、
佐藤東京消防庁警防部長は、
これから行ってくる、と奥様にメールをしたら、
「日本の救世主になってください」という一行が、返ってきたそうだ。


くにぞう、かなり泣いていた。

この方々にも、
今、すべての任務にあたっている方々にも、ただ感謝。

ハイパーレスキュー隊に入れるような人って、
やはり、すごく覚悟、冷静さ、知性、勇気があると思った。
そういう顔と喋り方だ。

その中のおひとりが、
「僕らは、ブログとかで書いてもらったりするのも、はげみになる」
というようなことを言われていたから、
少しは書いていいのかなと思う。




      ***********




あまり何もしていないのに、
精神的に疲れていたのか、ふたりで昼寝。

つい最近知り、よく見ている
細川貂々(ほそかわ・てんてん)さんの日記
(「ツレがうつになりまして。」の著者の方)にも、
「こういう時には、寝ることも必要だと思う」とあって、(3/15)
この間、少しほっとしたのです。

寝ると、やはり、体も、心も、休まるよう。

てんてんさんが住まれている、
浦安のほうは、水道が大変だったようです。




      ***********



「スマステ」で、「今できること」を特集していました。

そこで知りましたが、
電気って、ためておけないんですね…。

需要が供給を上回ってしまうと、大型停電になる可能性がある、
というのは聞いて知っていたのだけど、
日頃とか、夜中に節電した分を、
ためといて、
別の時間に回したりはできないのだそうですね。

だから、電力消費のピークになる時間帯は、特にひかえたほうがいいと。




その電気の需要のピークは、今は
朝7~10時、
夜の5~8時。
(調べたら、諸説ありましたが)

これは、朝ご飯や家事をして、出掛けるまでと、
夜帰ってきて、ご飯や、明かり、暖房をつける時間なのだと。

だから、このピークの時間に、
特に電気を使わないようにすると、よいよいみたいです。
(みなさん、すでに知っているような気もします…汗)
同じような「ピークをずらす記事」もありました。





でもご飯するんだから、しょうがない…ということもあるでしょうが、
炊飯器のご飯を、ちょっと前に炊き上がるようにしておくとか、
コンロがガスの方は、
鍋炊きに初トライしてみるとか。

うちも、6年前くらいから鍋(ル・クルーゼ)で玄米炊いてますが、
わりにちゃんとできますよ。最初は、おそるおそるでしたが。
白米なら、もっと早く炊けるはず。
たぶんネットにも今、いろいろ炊き方など、出ているはずです。

ちなみに、どの家電がどれくらい電気を使うか
という記事も検索してみました。
え、これ、こんな…と、ぎょっとするようなものも。


同じく、節電の記事。(日経新聞)
待機電力で、ガス温水機器のが大きいとも知らなかった…。


それぞれの家で、それぞれの事情があるでしょうけど、
できることも、まだありますよね。
私などは、勉強になる、いい機会でもありました。

被災地には、何もなくて、
もっと寒いのだということを、いつも思いつつ。










3月19日(土)


今日、くにぞうは久々に授業に。

その間に、ほうきを使ってみる。
新聞紙を濡らして、ちぎって、床に撒いてから。
慣れてないからか、
やっぱり、掃除機ほどスカッと取れないのだけど、なんとかできた。
できたら、またやってみたい。

ちょうどパンのストックがなくなったので、
昨日ふたりで仕込んでおき、今日焼いた。
こんな時に、パンを焼き慣れておいたとは、ある意味よかった。

昨日、今日と友達が電話をくれた。
ちょっとでも喋ると、やっぱりいい感じだね。
いろんな人の考え、いろんな生活ぶり、いろんなやさしさ。
ただ、ありがとう。




       ***********


夕方、また大きめの余震。
ふうう。

くにぞうが、帰りに大きな駅で、少し食料を買ってきてくれた。
「混雑してたり、列になってたら、買わないで!
売れ残りそうなら、協力して、買って」
と言ってあったので、そうしたそう。
ちなみに地元のスーパーをのぞいてみたら、
そっちのほうが物が全然なかった、とびっくりしていた。

くにぞうの生徒さんで、
合格した、とわざわざ報告にきてくれた子が、何人もいたらしい。
こんな時に…。ありがたい。


       


今日はほとんど情報を見なかったので、(精神が落ち着きました)
夜のニュースを見ると、
福島の原発は、特殊な放水車が高いところから、かなりの放水をし、
電源ケーブルも、すごい長さが敷かれていた。
感動した…。
これからも、夜のニュースで、
今日あったことを知るようにしたい。



楽天の岩隈のHP、時々見ていたが、更新されていた!
3/14と3/16分。
奥様のまどかさんの行動に、泣く…。
やっぱり、すばらしい人。







3月18日(金)


今日も計画停電実施予定なので、
それに間に合うように、急いでHP更新。間に合った!

12:40から停電。これで3回目。
また、ふたりとも「計画片付け」。

ふと私は、 20代、30代に言葉を書きつらねたノートや、
大学時代からの海外旅行の日記などが、
50冊くらい入った箱を開けてみることにした。
数年前に開けて、ナンバリングしておいたのだけど、
今また、こんな機会ならでは。



ところどころ読んでいくと、ああ、こんなこともあったなあ、と。
なんだか、自分とは思えないような感じもする。
考え方が、すごく違っていたり。
うまく言えないけど、
もっと恐れていたり、望みすぎたり。
若いから、まあ、そうなのだろうか。

こういうものがあると、思考の変化、自分の変化が見えて、いいなと思った。
昔に引き戻されたりもするけど、
今の幸せが、しみじみわかったりもする。

人間って、ほんとうに10年、20年で、がらっと変わる。
それが実証されている。
もし今がつらくても、未来は変わっています。
保証します。


このノート達は、捨てられない。
またちゃんと並べ替えたので、今後1冊ずつ、見ていこうと思う。
一緒に入っていた、広告作品の刷り上がりを2部ずつとか残して、後は処分。
すっきり。
これも、停電のおかげ。




        ***********




友達のイラストレーター、
谷山彩子さんの日記に、こんな文面があった。


2011年03月14日

今週は
自宅で仕事

動かないことも節電
本当に必要な人に
電車のスペースをゆずろうと思う

たった一人分のスペースだけど、
通勤ごっこをしている者として、せめてものお気持ちをみなさまに

材料を取りに行くために今朝は通勤
停電により電車はいつもよりずっと少ない本数

ホームに溢れる人。ぎゅうぎゅうの車内
だけれどもみんな静かに我慢強く行動していた
やっときた電車が、満員で乗れなくてもじっと次を待つ
イライラした空気をふりまいてるヒトなんて一人もいない

乗車中にやや大きな余震も来たけれど
騒ぎ立てる人皆無

なんだか涙が出そうになった

わざわざ通勤するのはこういうことをきちんと知りたいからだ。と思う。
コワいこともある。人ごみだって好きじゃない

けれど今を生きている皆さんのリアルな表情
眺めて 感じて
描いていきたい

仕事の絵はいつも少し先に向けて描いている
今、売られている雑誌に絵を描いていた時は
こんなことが起こるなんて思ってもいなかった

今、こわいし不安で一杯だけど
未来に向けて描いていかなければならない
1週間後、ひと月後
今、頑張ってる皆さんがたった一瞬でもふっと気持ちが軽くなるような
そんな絵を描かなければいけない

だってワタシはイラストレーターだから
絵のチカラで皆さんになにかを伝える場所にいるのだから





最後の2行で、泣く…。
いろんな友達のHPを見ても、
みんな、「今、自分ができることをする」を全力でやっている。
そんな人が周りにたくさんいて、ただ誇らしい。






昨日書いた、なかしましほさんのツイッターには、
こんな文章が。

毎晩、明日は目が覚めたらいろんなことが
少しでもよくなってますようにと思って寝るんだ、
とスタッフに話したら彼女も同じだと言っていた。
きっと日本中の人がそうだと思う。
その時間にがんばってくださっているすべての人々に心から感謝を。
(3/17)


うう…。同じく、泣く。
私も同じ気持ち。



しほさんは、「くらすこと」の
「春と、くらすこと」展(渋谷のパルコ、ロゴスギャラリー)に、
今、クッキーなども出品されているはず。
お近くの方は、寄ってみてくださいね。
とびきり、おいしいですよ! しかも、体によい素材の。

「春と、くらすこと」展は、地震の事情で、
時間変更や、中止の日程もあるので、よく確認してお出かけくださいね。